札幌市中心部の映画館、ゲームセンター、ボウリング場の複合施設として長年親しまれてきた「スガイディノス札幌中央」(札幌市中央区)が閉店した。
最終営業日となった2日は、カウントダウンイベントなどもあり、集まった多くのファンが別れを惜しんだ。
現在地での娯楽施設は、101年前の芝居小屋にルーツを持つとされる。複合施設として営業を始めた1968年に建てられた現在のビルは老朽化が進み、閉店が決まった。移転先は、現時点では未定という。
同店の小林朋広・総支配人(36)は、14年前にアルバイトとして同店に勤務し、その後社員に。6年前に支配人に、1年前に総支配人になったという。「ずっと働いてきたので、まだなくなるという実感がありません。来てくれたたくさんのお客さんを、最後まで精いっぱいもてなしたい」と笑顔で話した。
最終日を飾るイベントには、ゲーム会社員として全国を行脚し、ゲーム文化の普及に大きな役割を果たした「高橋名人」こと高橋利幸さん(60)も参加した。札幌市西区出身の高橋さんにとって、同店は10代のころによく通っていた「娯楽の楽しさを教えてくれた施設」。今も140台を超えるレトロゲームがそろう同店は「日本どころか、世界でも例を見ない施設」として、閉店を残念がった。
閉店まで1時間となった午後10時から始まったカウントダウンイベントでは、同店を運営する「スガイディノス」の三浦尚久社長(50)が「みなさんに来ていただきやすい場所で、なんとか再開したいと思っています。ご不便を掛けますが、お時間をいただければと思います」とあいさつ。大勢の客から「ありがとう」「待ってるよ」といった声が掛かり、拍手が鳴り響く中でシャッターが閉められ、50年の歴史に幕を閉じた。(田之畑仁)
<朝日新聞デジタル >
元記事はこちら。
↓
↓
馴染みの場所が無くなると、寂しい気持ちになりますね…。
早く移転先を見つかるといいなぁ。
宝