よみガエル日はアマ蟷螂

コカマキリ&アマガエル飼育の日々

黄昏

2015-03-14 | 映画

夜勤明け、速攻で帰宅。

 

 

 

 

チャナーシャの生存確認してから、慌しく出かけた。

 

ちゃなの地元、平塚のシネコン、シネプレックス8平塚へ。

 

午前10:00から1回だけ過去の名作の類いを上映しているのだけど、

 

『黄昏』

 

この映画、生涯の10本には入るくらい好きでねぇ。

結構な回数みてると思うけど、色あせることはないね。

危うくスルーするところだったので、映画館でみれてよかった。

お話は地味だけどね、色々と考えさせられることがある作品です。

老いていくということ、夫婦や親子のカタチ、やがて誰にでも訪れる死というもの。

欠点を認めた上で、一歩踏み込んで人の内面を知ろうとすることの難しさとかね、、、。

最初の何回かは、奥様役のキャサリン・ヘプバーンの快活なお婆ちゃんが印象に残る。

でもね、回数を重ねると、ヘンリー・フォンダの演技に魅了されていくんですよ。

皮肉屋で頑固者だけど、表に出せないだけで妻や娘に対する溢れんばかりの愛。

ポツポツとそれを垣間見る時ね、本当に切なくてジ~ンとくるんですよねぇ。

この作品を撮って数ヶ月後に亡くなり遺作となったわけですがね、

ヨボヨボで棺桶に片足突っ込んだような状態での魂の演技。

実生活でも長年に渡り確執があった娘役のジェーン・フォンダ(親子共演なのよ)との

和解のラストシーンね、撮影クルーも見守る共演者も皆泣いていたそうな。

なかなかそういった作品ってないと思う。

 

あとね、この作品は音楽が素晴らしい。

全編に流れる、デイヴ・グルーシンのスコアの美しさを堪能するだけでもね、

みる価値があると思う。

 

 

 

 

この曲を聴いてると、涙が出そうになるんよね。

 

テーマのひとつが「死」についてでもあるけどね、辛気臭さはないです。

ホッコリとした優しい気持ちになる作品だと思うから、ちゃなはオススメします。