黄昏
夜勤明け、速攻で帰宅。
チャナーシャの生存確認してから、慌しく出かけた。
ちゃなの地元、平塚のシネコン、シネプレックス8平塚へ。
午前10:00から1回だけ過去の名作の類いを上映しているのだけど、
この映画、生涯の10本には入るくらい好きでねぇ。
結構な回数みてると思うけど、色あせることはないね。
危うくスルーするところだったので、映画館でみれてよかった。
お話は地味だけどね、色々と考えさせられることがある作品です。
老いていくということ、夫婦や親子のカタチ、やがて誰にでも訪れる死というもの。
欠点を認めた上で、一歩踏み込んで人の内面を知ろうとすることの難しさとかね、、、。
最初の何回かは、奥様役のキャサリン・ヘプバーンの快活なお婆ちゃんが印象に残る。
でもね、回数を重ねると、ヘンリー・フォンダの演技に魅了されていくんですよ。
皮肉屋で頑固者だけど、表に出せないだけで妻や娘に対する溢れんばかりの愛。
ポツポツとそれを垣間見る時ね、本当に切なくてジ~ンとくるんですよねぇ。
この作品を撮って数ヶ月後に亡くなり遺作となったわけですがね、
ヨボヨボで棺桶に片足突っ込んだような状態での魂の演技。
実生活でも長年に渡り確執があった娘役のジェーン・フォンダ(親子共演なのよ)との
和解のラストシーンね、撮影クルーも見守る共演者も皆泣いていたそうな。
なかなかそういった作品ってないと思う。
あとね、この作品は音楽が素晴らしい。
全編に流れる、デイヴ・グルーシンのスコアの美しさを堪能するだけでもね、
みる価値があると思う。
この曲を聴いてると、涙が出そうになるんよね。
テーマのひとつが「死」についてでもあるけどね、辛気臭さはないです。
ホッコリとした優しい気持ちになる作品だと思うから、ちゃなはオススメします。