先日、青森市内にある小牧野遺跡を見学してきました。
青森空港や周辺を通る度に、看板を見かけるのですがなかなか機会がなく今に至ってます。
やはり「北海道北東北の縄文遺跡群」が世界遺産登録されたことがきっかけですかね。
案内板の通り車を走らせていくと、白い大きな建物が現れます。
建物内は、旧野沢小学校を利用した展示施設に改装されています。
写真や、展示物を一通り見学し終わって、ところで目的の環状列石はどこに?
この展示施設は、「縄文学び舎小牧野館」であり、環状列石の場所は、ここから1.5キロ離れた場所にあることが判りました。
車で移動します。
途中から未舗装の山道に変わります。
結構登っていく先に畑が見えてきました。
“こんな山奥“でしかも標高があるところに畑を作っている人がいるんだと、内心驚きました。
青森の冬は雪が多いことから、雪解けが遅く、農作業を始めるのも遅くなるな〜。
そんな心配をしたり、大きなお世話かもしれませんね。
先代から継がれてきた畑を絶やすのは簡単ですが、その人たちにとっては大事な場所なのかもしれません。
クマ出没注意の看板があります。
こりゃ危険だわと勝手に想像しながらも…
あたり周辺は整備された感じ、そして目の前には真新しい建物“小牧野の森 どんぐりの森“が建っています。
車を降り、ここから歩いて環状列石に向かいます。
結構な広さですね。
更に見晴らしの良い場所へ移動すると森の先に陸奥湾や八甲田連峰を見ることができます。
周辺は、栗やクヌギ、クルミなどの広葉樹が沢山植えられています。
ここに縄文人たちの暮らしが見えるようです。
こんな山奥でしかも雪深いところで暮らしていたんだ。
ただし、今の時代に暮らした場合ですが、何万年も前の縄文時代ですから比較はできませんね。
同じ市内ですが、三内丸山遺跡が立地する場所とは比べ物にならないほど厳しいのではないでしょうか。
環状列石と出土品から縄文人たちの暮らしぶりを想像しながら、ここを後にしました。