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元中学校教師の行政書士 2023年8月登録 外国人のサポートを業務としてその記録です

「開(ひら)く、「開(あ)ける」「開(あ)く」の違いを理解しよう!

2025-02-21 | 日記
「開(ひら)く」「開(あ)ける」「開(あ)く」の違いについて 

日本語の「開く」には、読み方と意味が異なる3つの使い方があり、それぞれニュアンスが異なります。

1. 「開く」(ひらく)
  • 文法: 自動詞・他動詞
  • 意味
    • 自動詞: 閉じていたものが開いた状態になること。(自然に開く、または、ある力が加わって開く)
    • 他動詞: 閉じていたものを開けること。(意識的に開ける)
  • 例文
    • 自動詞
      • 「カーテンが開いた。」(風で自然に)
      • 「花が開く季節になった。」
      • 「目が開いたような気持ちになった。」
      • 「封筒が開いた。」(中身を見ようとして)
      • 「会議が開かれる。」
    • 他動詞
      • 「私がドアを開いた。」
      • 「本を開いて読んでください。」
      • 「彼は店を開いた。」
      • 「封筒を開いて中身を確認した。」
      • 「新しい道を開く。」
2. 「開ける」(あける)
  • 文法: 他動詞
  • 意味: 閉じていたものを開けること。(何かを操作して開ける)
  • 例文
    • 「窓を開けてください。」
    • 「瓶の蓋を開けるのが難しい。」
    • 「彼は口を開けて大笑いした。」
    • 「プレゼントの箱を開ける瞬間が楽しみだ。」
    • 「傘を開けると雨が降ってきた。」
3. 「開く」(あく)
  • 文法: 自動詞
  • 意味: 閉じていたものが自然に開いた状態になること。(自然現象や、意図せず開いてしまう)
  • 例文
    • 「口が開いたまま寝ていた。」
    • 「服に穴が開いている。」
    • 「道が開けて、景色が広がった。」
    • 「目が開いた。」(朝起きた時など)
    • 「シャッターが開いた。」(お店の開店時など)
まとめ 
動詞読み方文法意味主語の例ニュアンス
開くひらく自・他閉じたものを開ける、開いた状態になるドア、本、花意識的な動作、または、ある力が加わって開く。広い意味で使われる。
開けるあける他動詞閉じたものを開ける窓、瓶、口何かを操作して開ける。
開くあく自動詞閉じたものが自然に開いた状態になる口、穴、道自然現象、または、意図せず開いてしまう。

特に注意する使い方
  • 「開く」(ひらく)と「開ける」(あける)の使い分け
    • 「ドアを開く」(ひらく): ドアそのものを開ける動作
    • 「ドアを開ける」(あける):ドアについている鍵やノブなどを操作して開ける
  • 「開く」(あく)と「開く」(ひらく)の使い分け
    • 「口が開く」(あく): 自然に口が開いた状態
    • 「口を開く」(ひらく):意識的に口を開ける動作

問題(JLPT N4レベル)
 
次の文に当てはまる言葉として最も適切なものを、選択肢の中から選びましょう。
  1. 窓を(   )と、気持ちの良い風が入ってきた。
    1. 開く(ひらく)
    2. 開ける(あける)
    3. 開く(あく)
  2. みなさん。手を(  )ください。
    1. 開いて(ひらいて)
    2. 開けて(あけて)
    3. 開くて(あくて)
  3. 新しいお店が(   )というニュースを聞いた。
    1. 開く(ひらく)
    2. 開ける(あける)
    3. 開く(あく)
  4. 彼女は、手紙を(   )読んだ。
    1. 開いて(ひらいて)
    2. 開けて(あけて)
    3. 開くて(あくて)
  5. 暗い部屋のカーテンを(   )明るくした。
    1. 開いて(ひらいて)
    2. 開けて(あけて)
    3. 開くて(あくて)
解答
「開く」「開ける」「開く」の使い分け、理解できたでしょうか?


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