※注意※
当ブログにある五線譜は、筆者が個人的にベースプレイを学ぶ為に耳コピしたものです。
あくまでも個人的メモです。
ベース写真は筆者がQUEENを演奏する際に使用しているプレシジョン(但しネック細め、弦も細め)です。
【第2部】
④「Who Needs You」(Bass:カバさん、Vocal:竹善さん)
◆スタジオに入ってから曲を作っていたと思われる(大スターになった証拠)
2017年に発売されたNews Of The Wolrd発売40周年記念版にデモバージョンが収録されている。そちらにはベースが入っているが、アルバムバージョンには入っていない。引き算の美学。
(筆者より:曲の構成も若干違う。コード進行は同じだが、ベースのonコードが若干異なる構成)
◆ラテンリズム
初めて聴いたラテン曲、細分化すればメキシカン。途中のフレディのセリフもメキシコ訛りっぽい(by竹善さん)
◆ステレオの定位的に攻めている構成
真ん中ではなく左右に楽器やヴォーカルが振られている。ヴォーカルは左。
ステレオの振り方はある程度ポピュラーになっているはずだが、ビートルズに影響を受けている?(by西脇さん&竹善さん)
◆実演はアルバム(完成)バージョンサイズで、アコギのソロ部分は西脇さんによるクロマティックハーモニカソロ。
◆ヴォーカルの表現方法
どのセンテンスで切るか等、フレディの表現はバリエーション豊富。発音も曲によって変えている(by竹善さん)
⑤「You're My Best Friend」(Bass:カバさん、Vocal:竹善さん)
◆コーラスワークについて
フレディがコーラスを付けたものと思われる。基本的に4声だが、部分的に一部3声で構成。コーラスのバランスが崩れる為、別々のパートがユニゾンすることはない(他の曲でも同様の傾向がある)。
「フレディの不連続面」と名付けた。
ブライアンがコーラスを作ると、4声なら4声、3声なら3声をそのまま通して崩すことはない。
◆イントロのドラムタム回し
一般的なHigh→Lowではなく、Low→High、ロジャーの非凡さが光る(by竹善さん)
パラディドル(ドラムの手順)が合理的(by西脇さん)
◆ベースがルートを弾いていない
エレピの左手低音部でルート音をキープしている。鍵盤プレイヤーとしてテヌート気味で実際に弾くと難しい。サスティンペダルなし。
ずっとハイポジションで普通のベースラインではない、何考えてんだ?(byカバさん)
(筆者より:譜面とポジションの対応はこんな感じ↓プレイヤーさんによってポジションは若干異なると思う)
Aメロの冒頭部分
Cメロの後半部分(♫=♩♪3連符)
◆RolandシンセのVocal Designer機能
ヴォコーダーよりヴォーカルっぽく出力してくれる機能。これを使ってコーラスパートを1トラックずつ多重録音。
◆ヴォーカルのタメがすごい
Oh...の部分のタメ方が色っぽすぎる、五木ひろしか??(by竹善さん)
⑥「Misfire」(Bass:根岸さん、Vocal:竹善さん)
◆ポップで聴きやすくてキュート?そんなことはない
曲の展開の早さが変(凝縮されている)
アコギやベースが16ビートだが、ドラムが8ビート
◆ベースラインがおかしい
Aメロのメインベースラインが普通に考えるよりオクターブ高い所がある(赤丸印部分)。このオクターブ上があることにより、ベースの難易度が上がる。
◆実演、根岸さん完コピ!!
<アンコール>
⑦「Spread Your Wings」(Bass:根岸さん、Vocal:Kinnyさん・竹善さん)
◆ヴォーカルお二人の思い出
高校時代にこの曲でコンテスト出場、ベストヴォーカル賞を受賞(by Kinnyさん)
竹善さん高校時代にやっていたパンクバンドで先輩に何か歌え、と言われてベースを弾きながら歌った。
日本語タイトルの付け方が良い(以上by竹善さん)
⑧「We Are The Champions」(全員)
◆Aメロのベース
ジョンならではのフレージングで、ベーシストがこの人で無かったらもう少し平凡だったかも?
(筆者より:カバさんと根岸さんのフレージングについて)
カバさんがライブバージョン、根岸さんがアルバムバージョンでプレイ。
サビのミドルポジションのフレーズの入れ方が異なる。
Aメロは1コーラス目をカバさん、2コーラス目を根岸さんと交互に。
ところで場内に表示されていたマスター譜、(改)と付いていたのだがどこが違うのか全く思い出せなかった…
(昨年11月のフレディ曲解説ライブで書いたものから改訂したと思われる)
【その他いろいろ】
◆カバさんのステージ衣装(いわく「ジョン・ディーコンコスプレ大会にようこそ!」)
(第1部)1981年モントリオール的な青の上下
(第2部)1986年ウェンブリー公演のアンコール的な例のタンクトップと短パン
何を考えてこの服なのか!?(byカバさん)
◆カバさんのスティングレイ
実はボディはナチュラル(木目)仕上げがポピュラー。ジョンが使っていたサンバースト塗装の方がポピュラーではない。
なのでフィルムにサンバースト塗装的デザインを印刷し、ベース表面だけに貼って持参した(byカバさん)
(筆者より:プレシジョンのナチュラルカラーについては言及なし。あれもポピュラーじゃないんだけど。終演後にお話させてもらった時に伺えば良かった!)
◆今まで4人くらいしかジョン・ディーコンのファンに会ったことがない、この会場でこんなに居るとは驚いた(by竹善さん)
◆前半で3曲しか演奏していないが、さだまさしのようだ(喋りが多いの意味)(by竹善さん)
◆ベース弦は高いので、節約のために古いベース弦を煮て再利用していた(by竹善さん)
(筆者補足:お湯でしばらく煮ると、音が新品の弦のようにパリっとなるが、すぐデッドな音に……。私も学生時代やりました!←共感度最大!)
◆Misfireで喜ぶ人がいっぱい集まっているというのはヤバい会だ(by竹善さん)
◆根岸さんの当日持参のベース
プレシジョンとスティングレイは、ジョンが使っているものと同年形式(もっと古いプレシジョンも持っている)。
スティングレイはサンバースト塗装タイプ。発売当初の1976年製。ジョンは11月に買ったと聞いているので、恐らくジョン本人のものとシリアルナンバーが近いはず(by根岸さん)
◆西脇さんの機材(以下筆者の適当すぎる感想)
シンセ88鍵(Vシリーズ?)と61鍵(FA-06)+仕込み済DAWを連携させていると見た。
また講座に持って来られる事があれば再度凝視してきます(←楽器なら何でも興味を持つオタク)。
観察するのは好きだが、デジタル楽器の進化に付いていけない……
◆イベントタイトルについて
「ディスカバー・クイーン」のタイトルは、NHKの担当者から許可を得て使用。