『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「嫌われ松子の一生」 トレパン先生

2006年06月04日 | 映画
楽しめなくて、すみません。
理由はわかっています。
今の自分が、ぜんぜん松子じゃないから。
たぶん10年くらい前に見てたら手放しで絶賛してたと思うな~。

今の自分は、柄本明か、荒川良々やわ。
「マラソン」のお母ん同様、もし自分が病気がちの娘を持ったら愛情はその娘の方に、より注いでしまうだろうことは当然だと思う。
明らかに「お前の方には興味ないなねん!」って感じさせる接し方は問題ありありだけど。
あなたのためにムショで手に職つけてきました。
荒川良々は、菅原卓磨になっていますか?の「逆幸せの黄色いハンカチ」シーンは、今まさに泣けるシーンのはずなんだけど、ほら荒川側にいるから、子供ができてて当たり前、ひと言言ってくれてたら、愚直に待ってるタイプの人間だから待ってたのに~って思ったけど、表裏一体あらゆる局面で不幸を選択する人だからね~。

緊張したらひょっとこ顔になるというのは、小林まことの「柔道部物語」の主人公三五十五が気合が入るとひょっとこ顔になったり、相原コージの「ムジナ」があみ出した最強忍法ひょっとこ顔だったりするけど、松子の着物着たひょっとこ顔を見て、誰かに似てるな~と思ってたら毎年成人の日にやる「ABCお笑い新人グランプリ」の審査席で着物着てる人。
その人は、松子の弟の嫁役に当てられてました。
濱田マリです。
で、松子に似てると言われた甥の恋人が、中谷美紀のパイを食いつつある柴咲コウで、この松子の弟親子はシャクレ好きの家系だとわかります。
松子の妹は、シャクレの女王市川実日子。
なんか確信的なキャスティングやな~。
今まで生きてきた中で、一番うれしかったであろう生乳を見れたかどうか不明のカンニング竹山もよかったですが、「めぞん一刻」の三鷹コーチのように歯が輝き、「弁護士のくず」の豊川悦司のように、ほっぺが赤くなる、緩めの白トレパンが体にフィットしてんのがえ~ねんって感じの谷原章介が一番のキャスティングだと思いました。

死んでしまってる人が主人公だということで、見てる途中ふと思い出した宮藤官九郎の「木更津キャッツアイ」がどういう完結を見るのか、急に気になってきました。


★★★