この映画、評判も上々やのに、なんか、もひとつやった。
リドリー・スコット監督好きやねんけど、「好きやった」と過去形になるということが自分の中で確定しました。
『エイリアン』『ブレードランナー』『テルマ&ルイーズ』大好きやったな~。
あの頃の、リドリー・スコット監督の作品は、だいたい2年に1本、時には5年も間が空く事もあったんで、公開を待ち遠しく、楽しみに、そんで待たされた期待にも答えてくれとったもんでした。
『テルマ』以降の10年間は迷走期でしたが、ここで登場したのが『グラディエーター』。
見事、復活を遂げ、アカデミー賞も受賞したこの映画が、全然楽しめなかったのが、私と世間の評価の分岐点やったんやろ。
その後の『ハンニバル』『マッチスティック・メン』も普通に面白いだけの映画でしたわ。
この頃になると監督は1~2年に1本。
製作作品も積極的にやってますわ。
好きやった頃のリドリーと、そうでない頃のリドリーは、なにが違うんか。
スモークの量はもちろんやけど、『エイリアン』『ブレードランナー』と、続編・ぱっちもんが山ほど作られたり、また映画界のみならずものすごく影響力のある映画を撮ってた才気溢れるリドリーと、
史劇ブームを作ったとはいえリメイクといっていいような映画(『テルマ&ルイーズ』もアメリカン・ニューシネマを甦らせた映画であるが)とか、他の人が作ったシリーズの続編とかを作る職業監督的なリドリー。
そんなリドリーのこの作品は黒人・マフィア・刑事・麻薬・70年代ディテール映画。
他のイタリア系映画監督のようにマフイアを描きたいわけでもなく、
黒人監督のように、虐げられた黒人社会を描きたいわけでもなく、
オリバー・ストーンのようにベトナム戦争と社会を描きたいわけでもなく、
また、悪徳警官を許さない正義のこだわりはシドニー・ルメットほどでもないし、
ニューヨークのこだわりも、マーティン・スコセッシほどもない、
半裸のご婦人をしつこく映す変態映像(『デスパレートな妻たち』のド変態、薬剤師ジョージを見つけました)も、パーホーヴェンほどではない。
でも、普通にうまいこと作れてしまうんよね。
で、なにが描きたかったのかというとふたりの漢なんやろね。
このふたりが、『ヒート』のようにほんまに共演しとったんか?って言えるほど絡まないんだが、そこから後はさすがに面白かった。
まぁ、その前の一斉捜査から面白かったんやけど、ここにいくまでが長すぎた。
麻薬を商売道具に使って金持ちになる男が簡単に人殺しをするところに、『アットホーム・ダッド』の再放送をうんうんうなずきながら見てるパパとしてはどうにもひっかかってしまいました。
★★
リドリー・スコット監督好きやねんけど、「好きやった」と過去形になるということが自分の中で確定しました。
『エイリアン』『ブレードランナー』『テルマ&ルイーズ』大好きやったな~。
あの頃の、リドリー・スコット監督の作品は、だいたい2年に1本、時には5年も間が空く事もあったんで、公開を待ち遠しく、楽しみに、そんで待たされた期待にも答えてくれとったもんでした。
『テルマ』以降の10年間は迷走期でしたが、ここで登場したのが『グラディエーター』。
見事、復活を遂げ、アカデミー賞も受賞したこの映画が、全然楽しめなかったのが、私と世間の評価の分岐点やったんやろ。
その後の『ハンニバル』『マッチスティック・メン』も普通に面白いだけの映画でしたわ。
この頃になると監督は1~2年に1本。
製作作品も積極的にやってますわ。
好きやった頃のリドリーと、そうでない頃のリドリーは、なにが違うんか。
スモークの量はもちろんやけど、『エイリアン』『ブレードランナー』と、続編・ぱっちもんが山ほど作られたり、また映画界のみならずものすごく影響力のある映画を撮ってた才気溢れるリドリーと、
史劇ブームを作ったとはいえリメイクといっていいような映画(『テルマ&ルイーズ』もアメリカン・ニューシネマを甦らせた映画であるが)とか、他の人が作ったシリーズの続編とかを作る職業監督的なリドリー。
そんなリドリーのこの作品は黒人・マフィア・刑事・麻薬・70年代ディテール映画。
他のイタリア系映画監督のようにマフイアを描きたいわけでもなく、
黒人監督のように、虐げられた黒人社会を描きたいわけでもなく、
オリバー・ストーンのようにベトナム戦争と社会を描きたいわけでもなく、
また、悪徳警官を許さない正義のこだわりはシドニー・ルメットほどでもないし、
ニューヨークのこだわりも、マーティン・スコセッシほどもない、
半裸のご婦人をしつこく映す変態映像(『デスパレートな妻たち』のド変態、薬剤師ジョージを見つけました)も、パーホーヴェンほどではない。
でも、普通にうまいこと作れてしまうんよね。
で、なにが描きたかったのかというとふたりの漢なんやろね。
このふたりが、『ヒート』のようにほんまに共演しとったんか?って言えるほど絡まないんだが、そこから後はさすがに面白かった。
まぁ、その前の一斉捜査から面白かったんやけど、ここにいくまでが長すぎた。
麻薬を商売道具に使って金持ちになる男が簡単に人殺しをするところに、『アットホーム・ダッド』の再放送をうんうんうなずきながら見てるパパとしてはどうにもひっかかってしまいました。
★★