モグリッチョのフィールドノート

八丈島の自然などを紹介しています。

バルーニング

2019年05月15日 | その他の生物
 
 春によくクモの糸が漂っているのを見かけ、このような光景を確認すると、春に生まれた子グモたちが飛翔を始めたかと思ったりもします。

 ナショジオの2019年5月号にこんな記事が載っていました。晴れた日は大気が正の電荷、地表が負の電荷を帯びるそうです。地表の尖った高い所は電場のエネルギーが最大となり、そういった所にある種のクモが登って行き、体を固定し前脚を上げて風向きだけではなく電場の状況も確認。状況が良いと判断すると、お尻から細い糸を複数本出し飛翔の準備。この糸は負の電荷のため互いに反発しあい、絡まらずに広がって帆のようになり風を受け易くなる。糸に風を受けて飛行後は、上空が正の電荷であるため引き寄せられ、上昇気流とも相まって更に上空へと高度を上げる。こういった糸を使用して中空に浮き上がるクモ等の行動を“バルーニング”というそうです。風の力を利用していることは目視でも確認できますが、まさか電気の力を利用しているとは目から鱗であります。

 因みに投稿画像は畑の隅のユリの蕾にいた小さなクモです。このクモがバルーニングを行うかどうかは定かではありません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新緑の候 | トップ | 異常気象 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他の生物」カテゴリの最新記事