アクアコンパス3 続編

アクアコンパス3が容量一杯になったので、こちらで続きを開始します。

働くとは、何か 2

2024-12-28 07:35:29 | 社会
今回は、世界の「働く姿」を見ます。


 アフリカ、カラハリ砂漠に暮らす先住民の男性は、時に動物を追って数日間の狩りの旅に出ることがあった。女性は採集が中心で、村の周辺で植物を採集したり、木の棒で根茎を掘り起こしたりした。しかし、現代人のように四六時中働きはしない。彼らは日長、談話を楽しんでいる。


 コンゴのジャングルに暮らすピグミー族のような狩猟民族において、多くの場合、獲物は仲間に分配される。狩りの中心人物が良い部分を取ることにはなるが。これはチンパンジーの群れでも同じで、一丸となって樹上のサルを飼った後はボスが良い所を取り、残りは分ける。


 ニューギニア高地の先住民の多くは畑作を行っていた。それぞれの家族が畑を持ち、作物づくりに精を出す。だが畑は彼らの私有地ではなく村の共有で、またその広さに差は無い。


 上記、先住民の暮らしぶりは、ジャングルや砂漠の僻地で、文明化される百年以上前に見られた。これら生活は、おそらく狩猟生活で数十万年前から、農耕生活は1万年前から継続していたでしょう。そこには必要な物を得る手段が労働であり、かなり平等と協働が維持されていた。そして、それ以外の時間は、のんびり暮らしていたと考えられる。






 紀元前5世紀頃、労働について明確なメッセージを遺した人物がいました。彼は仏教の創始者釈迦で、当時、王侯やバラモンが支配するインドの階級社会を否定し、人々に救いをもたらす宗教改革を目指した。彼は引き連れている弟子の集団に多くの戒律を定めたが、その中で労働を禁じている。この意図を私なりに解釈すると、人が労働による報酬(物資)を求めるあまり、強欲になってしまうことを諫めたかったからでしょう。釈迦は弟子に乞食(物を乞う)を勧めた。これを現代に照らしてみれば、金銭的な豊かさを求めるあまり、家族や自分の暮らしを犠牲にする愚を諫めているように取れる。






翻って日本人の働き方はどうだろうか? 豊かになったのだろうか?
 かつて日本人は働きバチと海外から揶揄されたことがあった。それは、1960年代の高度経済成長を担った世代、帰還兵と団塊の世代でした。それにも関わらず各国と比べると、現在も先進国の中で、最も長時間働き、その割に所得が低い国に列している。昔も今も、変わらない。


次回に続きます。









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