[もう一丁」はない。

2005年07月18日 | Weblog
この1年間はいったいなんだったんだ、と思う。
1点をずっとリードしつづけて、
むかえた最終回、ショートゴロ送球はファーストの少し横にそれる。
・・・セーフ。
2連打で同点。

延長・・ノーアウト満塁からの促進タイブレーク、
相手は押し出しで1点、しかし1点に押さえる事が出来た。
2点は入る!そう思うものだ。
よしっ、勝てる!
そう思った。違った。

2,3,4番が三者凡退。
三振、Pフライ、センターフライ。
3人いるランナーを一人も返せず。
ゲームセット。

我々は「打」にこだわった、
「打」のチームだと彼等は決めた。甘いボールを打って喜んで
「打」のチームだと勘違いしていた。
「打」のチームになるためには、
甘いボールを打って喜んでいたのでは話にならない。
本当に追いこまれた場面でいかに打てるのか、
彼等にはその力は無かったし、そこで駈け引きするずるがしこさも無かった。
「打」のチームになるだけの量を振っていたのかといえばおそらく足りなかっただろう。

ならば、あの場面、スクイズやエンドランもあったはず、
送りバント失敗、エラーと来ている選手なら思いきって代打を送っても良かった。
もちろんバント専門の代打を送る手も十分にあった。
もちろん満塁ならホームゲッツの危険もあるが、それを覚悟の上で、やる必要があった。
勝ちに徹する。
そのためにはあまりにも考えが甘かった。
そう、我々の考えが甘かった。
何人もいるコーチ陣の中で誰も冷静に代打の可能性を相談できなかった。
作戦を仕掛ける可能性を示せなかった。彼等が負けたのは我々に責任がある。
最後の三者の打席は、この1年間の象徴だった。
力任せに打とうという気持ちがあらわすぎた。
それだけ彼等を追い込んでやる事が出来なかった。

フリーバッティングなら「もう一丁」って言えるだろう。
納得するまで出来るだろう。
大会で,特に夏に「もう一丁」はない。