「さーて、どの楽器やろかなー」
彼女は考える・・・
幼稚園の年中さんの彼女は
あと何ヶ月かしたら、年長組になる
彼女の幼稚園では
年長組になれば、
100人規模の鼓笛隊に入る
マーチングバンドだ
彼女も来年度になれば
その鼓笛隊に入るし
そこで演奏する事を楽しみにしている
今、
どの楽器やろうか、迷っている
お母さんとも一緒に考えている
まぁ、もちろん
希望したものが
出来るとは限らない事は
分かってはいるが
そんな折、ふと訪れた
マッテヤ子供の家のお祭り
そこで、
彼女は
偶然にも
社会人中心の
マーチングバンドの演奏を目の当たりにする
演奏を終えたそのマーチングバンドの団員に
お母さんと
彼女は
こっそり
話しかけてみる
話しかけた団員は
運悪く
わりと素人だったので、
あんまり
良いアドバイスはもらえなかった・・・(ごめーんよー)
でも
お母さんの足に
まとわりつきながら
シンバルを叩くマネを
彼女がすると
そのわりと素人の団員は
ちょっぴり
嬉しそうだった
小雨の降りしきる
ある土曜日の話