
今年もまた、文化祭へ行ってきた
階段を昇り、踊り場で生徒たちの歓声を聴く
文化祭の音がする
青春の輝きってああいうのかな?
教室はいつもの無機質な雰囲気とは違って、
黒板には色とりどりのチョークでイラストがポップに描かれてあって
色画用紙の手造りの花が飾られ
フワフワとまん丸い風船があちこちに飾られていた
そんな教室を幾つか見ている中で、ふと目にとまったのは
風に揺れる風鈴だった
風鈴と窓から見える風そよぐ緑の梢が
さらさらと音を鳴らして、教室の中に入ってくるのでした
文化祭の賑やかな雰囲気とは異空間にあるようにも感じた風鈴と梢は
優しく笑っているように思えてしまう、教室の一隅
そんな時でも
ふっと君のことを想い浮かべた僕は
心の中に君がいるのだと思った、僕の真ん中
その世界と瞳が
僕の好きな音を鳴らして、心の中に入ってくるのだ
あの階段の踊り場の景色と一緒に