
物音がして目覚める
点けたままのパソコン
暑い部屋
寝落ちした跡
でもまだ眠い、太陽は高いのに
眠る前、僕は何をしたのだったっけ?
詩になりそこなった日記を見る
意味の分からない言葉に
謝りたくなってしまう寝起きの部屋
どうしても昨日のうちに綴りたかったのは
『恋人の日』
カレンダーの文字を見つけて
だから急いで家に帰ったのだった
日は跨いでしまったけど
『そばにいてね』
簡単なそれが言えないような僕には、
これがせいいっぱいの背伸びの願いごと
点けたままのパソコン
点滅する夜景を見おろす流れ星
寝起きの部屋に甦る
僕一人だけの恋人の日の記憶
昨日も今日もぼくは、
相変わらずこんな僕なのだなぁ
でも、今日もゆっくりゆらゆらと
一日の始まり