冬の花達

１１月２７日、月曜日。
午前８時５８分。
晴れ。


山茶花が今日も輝いているなぁと観ていたら
その手前に
もう一本、山茶花の花が咲いていました。


あれ？あんなところに山茶花があったかな？
…と、いつの間にか記憶から消えていたのか
はたまた
あることにさえ気付いてなかったのか？？


そんな僕の記憶力なのか
認識力なのか
手前の山茶花に気付いていなかったことに
何気に小さくショックですよ。
あんなに綺麗に咲いているのになぁ。(>_<)


輝いている山茶花は咲き始めてから
もう結構、経っているけど
手前の山茶花は
まだ最近咲き始めたところではないかな？
花の数もまだ少ないようだし
まだしばらくは花を楽しめそうです。^^



モサモサの庭は、
あいからずモサモサです。


とはいえ、
夏の頃のモサモサを越えて
草がボサボサギュウギュウの
“荒地”と言っても良さそうな勢いは消えて
大人しめなモサモサです。


あんまりモサモサだと
冬を越えて早春の春が来た時に
小さな可愛らしい春の花達が咲いてくれるか心配になるけど


ムスカリ、スノードロップ、スノーフレーク
ワスレナグサ、イヌノフグリ、
あとは…思い出せないけど
春を知らせに来たような小さな花が
咲いてくれるかな？



最近は、なんといっても
山茶花が咲いて
冬が来たのだなぁと嬉しく思います。


山茶花は、好きな花のひとつです。
山茶花とよく似た椿も好きだけれど
山茶花は綺麗だけど可愛らしい印象
椿は、綺麗でいて
なんというかな
憂いを、ちょっとだけ帯びた綺麗さがある
そんな印象です。


似ている山茶花と椿
山茶花は、この時期から咲いていて
椿より一足早い開花ですね？


山茶花は
花びらが一枚、また一枚と
落ちていきます。
歩道や、草の上、土の上に
散った花びらが
ピンクや白で模様を造り出す様子は
それがまた風情があります。


椿は
一年でも最も寒くなる頃に
しんしんと冷え込む空気の中
色も無く静かな風景の中で
ポッと色を灯すように
強く美しく咲いている、という印象の花です。


山茶花は花びらが一枚ずつ落ちるけれど
椿は、花そのものがポトッ…と
雄しべも雌しべも全て一緒に花が丸ごとひとつ
ポトッと落ちます。


落ちる瞬間にそのそばにいると
ポトッ
…という音で振り向いたりします。
何だ今の音は？って。


そんな記憶があるけど…
もしかしたら、
それはムクゲのポトッ…の記憶かもしれません。


“ポトッ”の音は思い出せるけど
記憶の中の椿の映像が出てこないから
ムクゲのポトッかな？
ムクゲの花も、花びらが一枚ずつ落ちるではなくて
花ごと落ちるのです。


夏のポトッはムクゲ
冬のポトッは椿と
僕の記憶の中では覚えているようです。


というように
山茶花と椿は似ているけど
咲く時期が少しだけちがっていて
花の雰囲気も少しちがっていて
散る風情もちがっています。
でも、似ている花です。


寒いのは何だかなでも
寒い時期は
そんな、儚げでも
美しくて強い花が咲く時期でもあります。(←僕の勝手なイメージだけど)


そう、僕の勝手なイメージだけど
山茶花が年月を重ね、喜怒哀楽重ね
経験を積むと
可愛らしさは消えていき
憂いを帯びた、でも強く美しい椿になる
というイメージです。



今日は、風が暖かい日です。
あの風のように

良い日を！







*

迎える

目が開いて気付く
また、携帯を持ったまま
熟睡

携帯は
パッカリ開かれたまま
一緒に熟睡

でも
ソファがある部屋で
朝を迎えるのは好きだ

明るく
あたたかい中で
目が覚める

カーテンは輝く温度で
太陽の気配は濃厚に
庭の気配も感じられる

世界には
希望だけがあるようだ

一日がそうなるように
感じるのだもの









*