五月雨

雨の日が続いている。
まるで梅雨のようだなと、傘を開いたりつぼんだりする。
久しぶりに開いた白い傘は埃っぽかった。


以前、雨が好きな人と嫌いな人がいて（先輩たち）、こんな雨が続いた日の
そろそろ晴れた空が見たいなと思った時には
雨が好きだった人と
嫌いだった人、その二人をふっと思い出す。
二人からは良いこと悪いこと？いろいろ勉強させてもらったけど、
雨が好きな人と嫌いな人がいる。ということも教えてもらった。
雨が好きだとか嫌いだとか、思ったことなかったから、印象深かった。


雨が嫌いな人は、朝部屋に入るなりムス～ッ…として溜息ばかり
態度もなんだか全て投げやりで
雨が好きな人は、部屋に入るなりニコニコとして目は三日月で
態度はいつもより優しくて、後光が射してるみたいにご機嫌で
ちょっと怖めの先輩だったから、後輩の自分としては
『いつも雨だったら良いのだけどな…』と言いたくなる位なのだった。
雨が嫌いな理由は、気分が暗くなってしまうから
雨が好きな理由は、気分がしっとりして落ち着くから…と二人は言っていた。


ムスッとした先輩とニコニコした先輩を眺めて、窓の外では雨がサーッと降っていて
ムスッとニコニコとサーッの間で一日過ごしたこと、そんなことを思い出した。
二人をふいに思い出す雨の日。
白い傘を傘立てに入れる直前、晴れると良いなと思った。


君は、雨が好きですか？
僕は、雨は多分好きです。
好きでも嫌いでも、五月雨は、いつも綺麗ですよね。









＊浜岡原発が運転停止ということで
　中部電力圏内にある我が家、さらに節電がんばります！

May

長袖では暑い位で、半袖がちょうど良いくらいの季節になった。
体育の授業で水泳が始まる頃の、
午前の空の中を、すばしっこい燕が飛び交う風の匂いを思い出すようになった。
草の中に、タンポポが星空のように咲いていたのは、いつもの山のそば。
蜂はどんなに近寄っても、タンポポに夢中で可愛かった。
海の方にも咲いているかな。
海といえば、そろそろ、ハマボウが咲き出すのかもしれない。
ハマボウのドレスのような花びらは、海にとても似合う気がする。


最近ますます
いきいきとし始めた風景など、そんなものばかり気にしてる。
冬の間は色が少なかったからかな。
それとも、土や緑に触れていると、日頃の僕のつまらない失敗とか考えとかこだわりとかが
フワンと、ツルンと、
暖かい空気の中へ消えていくように感じるからかな。
なので、そんなものばかりにアンテナを向けてしまう。
そして、詩を書きたいのだけれど、こんな普通の日記になってしまう、今日この頃。
僕の日常なんてそう大したものでもないのにね。


草花や空や、鳥や猫や犬、その他の生きている物たちに
かなうものはないなって思う初夏の町。
山や海や湖や、それらにはいつも何かもらってる気がするな。
人からも、大事なものをもらってるとは思うけどな。


もらってばかりで返す宛てはないのだけれど、こっそり、いただいているのだと思う。
人との会話や、テレビやラジオから聴こえてくる音楽や
本に綴られてる文字や、画集や展覧会の絵や、ドラマや映画や、綺麗な風景…他にも沢山たくさんエトセトラ。
こう考えてると、全てに感謝しなくちゃあなんだね。
返す時が来たら、倍返しの倍返しの恩返し、出来たら良いな
惜しげもなくね。


ＧＷ明けますね、ファイトでいきましょう ＾＾

mｋ

力抜いて生きるのって、案外難しいのな


嘘はつきたくないし
見栄は張りたくないし
等身大でいたいし


気が付けば写真は、いつも空か緑ばかり
花か虫ばかりになってる

時々、家族たちの、甥っ子とか祖母の笑顔とか
日々の姿を載せたくなるけど
やっぱり、いつも観ている景色ばかりになって


見栄を張らず
飾ることもせず
色んな重力に逆らわず
静かに指先に大事な物乗せて
そんな自分でいたい

夜空飛んでいった飛行船とか、いつか町で会った君のように
透明な自由を纏ってみたい


力抜いて生きられるよう、神様、お願いします








＊その前に、被災地の無事復興を、お願いします

switch

黄金週間、初日から雨
二日間雨降りの町は、いつもの黄金週間より静かで
時々雨の音を聴きながら
カーテン開けたり、スイッチ入れたり、お茶を飲んだり
あんまり大したことしてないんだ

行きたいところがあるのに
雨で、あぁつまらない…と思っていたら
今しがた窓から見たところ、空は雲一つない星空となっていた
雨上がりの匂いがしていて、そよそよと風が吹いている
晴れた空が好きだ

それにね
亡くなられた方々のご冥福と、被災地の方々の安らぎと
一歩一歩辿っていく復興を気持ち良く祈れるから
青空がみんなを守ってくれていそうだから

晴れた空が良い
温度を感じる青空が好きだ