『大谷 にらめっこ勝負やっ!!!』
『はぁ？いきなしなんやねん…』
『エエからいくでっ よーいどんっ』
…こないだ負けて購買のプリン奢らされてん
それがめっさ悔しかった。
あたしと大谷は無表情で見つめ合う
(これに勝ったらめっさええことがあるはずっ)
たとえば 大谷に告白したら
『実はオレも小泉の事が好きや』とか…
ホンマはこうして大谷の顔を見ているだけで
胸がドキドキして心臓飛び出しそうやねんで…
ニッ…。
大谷は口角を少しだけあげた。
『ちょ…大谷笑った!!』
『ちゃう 歯見えてへんやろ これは技や巧みな技や』
『えーーーーーーずっこい』
『小泉もやったらええやんけ』
と言われても 歯見せずにそんな技できひんよ。
ニッ…
っ…あかん この顔 めっさ好き
見てたら しあわせに…
『へへへへ… はっ!!!!』
あかん つい こらえられんで笑って(にやけて)しもた。
すかさず大谷はガッツポーズ。
『ほいっ 小泉わろたっ オレに勝とうやなんて100万年早いわ』
『うっ…ずっこい。』
『ははははは 小泉よわっ…』
悔しいと思う反面 しゃーないなぁ
好きやもん。あんな顔されたらどうしても笑ってまう。
『今回はバリバリオンジ1本で許したるわ(笑)』
『うっ…次回こそあんたを負かしたる』
『はいはい』
次 おまえが勝ったらなんでもゆう事聞いたるわ
なんて大口たたく大谷の背中に
次は負けへんでっ
なんて投げてみた。
end
