<私たち 結婚します。>
季節は春
桜が咲き始めたその時
ボクは会社の部下で…実は好きだった女の子
小泉リサちゃんから1枚の招待状が届いた。
ボクの気持ちリサちゃん知らずだな
暫く考えてから欠席に丸をつける
<この度は結婚おめでとうございます。
当日海外ロケがあり、欠席します。お幸せに…>
と、心にも思ってもいない一文を書く
本当はそんなロケなんてない
当日のアリバイを事務所の社長に念入りに依頼する。
『という事でお願いします。』
『えー 真咲行こうぜ。
オレもいくんだし…直属の部下の門出の日じゃないか』
『いえボクは…』
社長は なにかを思い出したようなバツの悪そうな顔をする。
『まぁ…真咲ってリサちゃんの事本当に好きだったものねぇ』
『何いってんですか 社長。
ボク今月金欠なんですよ(笑)だから…』
『まぁ そうゆう事にしておくか(笑)あっなんなら本当に仕事入れるか?(笑)』
『ありがとうございます(笑)』
『真咲には 今度いい子紹介するから ボイーン きゅな(笑)』
『あははは』
そして…
結婚式の後
同僚前野から リサちゃんとカレの仲睦ましい結婚式の様子を聞いた。
『リサちゃん奇麗でしたよ。』
『そうなんだ 残念だったな。』
ボクは 結婚式に行けなかったことを少しだけ残念に思った。
本当に少しだけ…
もし本当に行ってたらボクの心は耐えられなかっただろう。
カレと乱闘騒ぎ…
ありえない
今たったひとつ思う事
『リサちゃんがずっと幸せでありますように』
end