約束2

♪マジはんぱない電話だぜ

鳴りだした電話。もしかしたら大谷が頭冷やして電話してくれた？
そんな期待も受話口から聞こえる声に打ちひしがれた。

『もしもーしリサぁ…』
『あ゛ーなんや　みゆきちゃんか』

『あんた　なんやみゆきちゃんかってなんなんよ。』
『あーごめんごめん。』

専門学校時代の友達
みゆきちゃんから久しぶりの電話。

『なぁ　リサちゃん合コンいかへん？合コン』
『へっ？合コン』

『そっ　あたしもう彼氏と別れるっ!!!!』

また彼氏と喧嘩したみたい

『のぶちゃん…』
『とにかくいこ。リサちゃんの好きなイケメンそろえとくし…』

いつものあたしなら即答で断ってた。
けど…

『大谷が…』
『リサちゃん別に大谷くんと結婚してるんやないしたまにはええやん。別にご飯食べてカラオケ行ってバカ騒ぎしたいだけなんやし…』

いつもなら断ってた。

『ん…。けどええんみゆきちゃん』
『なにが？』

『彼氏。　ほかの男の子と遊んだら怒らん？浮気とか…』
『あははははは　それはないよ。』

あたしらは信頼し合ってるもん。
リサちゃん所の彼氏も別に怒らんと思うよ。

浮気するんやないねんから…

と言われた言葉にのっかった。

そんな安易な考えが敗因になろうとはこの時のあたしは知らんかった。