『大谷が足りひん』
小泉に言わせてしもて反省しきりのあの日から
時間がある時は出来るだけ逢うようにしとった。
今日も たまたま…
(ちゃう かなり自主的)
バイト先に迎えに来たという訳で…
ハイテンションの小泉はいつもより饒舌
今日の出来事を面白おかしくオレに話すから
その姿を見て『かいらしい』なんて思うのも必然で…
『でなっ…っておおたにぃー。』
『…『なぁー聞いてんのぉーーーーーー。』』
ぐいっと服の裾を引っ張られた。
『お…おぅ 聞いとるって…』
『ふーん あやしぃ(笑)』
なんてヘン顔でオレを睨むからなんかわらけてきた。
『お客さんがいきなし「マルメラ」ってゆうねん。』
『マルメラ?』
『あたし てっきり新しいメニューって思って捜したんやけどちっともわからんくて…』
『うん』
『その人がDS持ってたから あっこれはFFとかの呪文
なんかなぁーって思ってんけど…』
マルメラ?マルメラ?それ自分のバイト先で聞いた事ある
『あっ もしかして煙草か?マルボロメンソールライト』
『そうそうそれ。』
『しっかし 呪文って流石ゲーマーやな(笑)』
『へへへ♪』
『別に誉めとんとちゃうぞ』
『えーー』
コロコロと変わる表情。
『ほな小泉 これしっとるか?日の丸』
『日の丸?弁当『ちゃうぞ』』
『ヒント ヒントは?』
なんて言いながらオレの顔を覗き込んでくるから
自然とその肩を自分の方に引き寄せてみた。
『えっ?大谷っ えっとヒント…』
『それより…』
口紅をつけていなくても艶やかな唇に自然と引き寄せられるようにキスをする。
さっき注文したいちごショートのクリームみたいな味
『も…もぉ 大谷ってば…』
なんて文句の一つを吐きながら小泉はゆっくりと
オレにもたれてきたから…
もう一度その唇にキスを重ねた。
end
『さて 日の丸ってなんやろ?
わかった人は小泉リサ宛にコメントしてや
正解者には大谷をプ『レゼントなんてゆーなよ どアホ!!!』』