つよがり

抱き合って　抱き合って　
とけるほど抱き合った。

しばらく　離れて暮らすんやから
しばらくって　どれぐらいかわからんけど

今夜は　二人　思いのままに　抱き合った。

リサのすべてを　体に刻む
オレのすべてを　リサに刻む


ほかの誰かに　とられたくは　ないから　なんて
気持ちは　悟られたくは　ない

リサは笑って　オレの気持ちを見透かしとる

『あたしは　大谷のこと　絶対すきやから　大丈夫』
ってゆうけれど

オレは　不安で仕方ない。

オトコやから　顔には　だせへん
オトコやから　泣き言　いわれん

リサを支えてやらな　あかんから・・・。

『新幹線なら　すぐにいける』とゆうけれど
会いたいときに　自転車で会いに行くのはできへんねんで

オトコやから　泣かへんけど
オトコやから　泣いても誰にもみせへんけど

やっぱり　悲しいときは　ないてしまうやろなっ

今までの日常が日常でなくなる不安
オレのそばにリサがおらん　不安

どおしようもなくて・・・。

けど

今日は　笑って　送り出さな。

end