『大谷たまには オトコ二人でええとこ行かん？』
『ええとこ？って… な…中尾オレは そんな趣味ないから…』
中尾のええとこゆうたらAV見放題のところとか…ってゆうたら殴られた。
ええから一緒に行こうと 中尾は 繁華街のほうへと進む。
キラキラ輝くネオン…。
って ここまで読んで怪しい妄想した奴は アウト(笑)
そこはパチンコ屋。
オレは自分ひとりでこんな所に来たことはない。
(ちっこい時 おとんについて入った事あんねんけど…)
所詮ギャンブル・・・。
勝ったらええけど負けたら惨めやし 金ももったいないって思ってた。
けど まあ中尾に誘われたことやし…
誰にも阻まれずに入店できる立場になったんやから一回ぐらいええか…。
『大谷 この店が よぅでるらしいで…』
『ふーん。この店。』
大阪のパチンコ屋のチェーン店
誰でも名前知ってるその店は 派手できらびやかな外観
ちびっと躊躇しつつ首をぶるるっんと振った
『入るでっ大谷』
『お…おぅ』
その間にも オレの横を 数人の年配者が中に入っていった。
★★★
中尾と二人で中に入ると…
まず音がうるさい。
有線と色々な台の音とが混ざって凄い騒音で タバコの煙と匂いも充満しとる。
『大谷 この台がええらしいでっ』
『ん？』
その台は アニメで見たことある奴。エヴァンゲリオンとかゆうのん
中尾お勧めの端の台にふたり並んで座った。
座ったけど…こっからどうすんねん。
どこから金とか入れるん？分らんくて色々見とったら 中尾が親切に教えてくれた
『大谷 金はここから入れて この台にあるこのボタンおしたら500円分でるでっ』
『お…おぅ』
その台に座って5分経過した頃…
いきなし♪ぴぃぴぴぃーって音が台から騒音がして真っ赤なパトランプが光った
『な…なんや 』
『大谷 それ当たりや しかも 確変や』
『はいっ？えっ…なんやそれ』
『とにかく大谷 大当たりゲットや…アタッカー開いたらソコへ入れろ』
『はぁーーー』
その間に数字は見事7を捉えた。
突然の大当たりに軽くパニくるオレ
それを見かねた中尾が親切にまた色々教えてくれた。
とにかく…大当たりらしいねん。
★★★
夕方
オレは ずっしりと暖かくなった財布を握り締めてちょっとした優越感。
(あの後ずっと当たり20連荘や)
『大谷 やるなぁーーーーー。』
『中尾もソコソコでてたやんけ。』
『けど大谷の20連荘には負けるわ。次いつ行く？』
『行かん』
『へっ？大谷才能ありそうやのに…』
『そんな才能はいらんっ!!』
『えーーーーー』
たしかにオロモかったし儲かったし…
けどあかん あんなくっさいところ自分から好き好んで行く場所ちゃうねん。
(タバコとかくさい香水のにおいとかするねん。)
『次も勝てるわけないしなっ(笑)』
戦利品のウサのでっかいぬいぐるみとおやつ等(笑)
あとでゲームもこうたろかな？
end
