昔 隣に住んでたおねえちゃんがゆってた。
『リサちゃん。好きな人の心臓の部分を
その人に気ぃつかれんと3回踏んだら思いがかなうんやで』
そんな言葉を急に思い出して
あたしはこの間から 大谷の影の心臓の所を
1回…2回
けどいつも3回目が踏めんかった
いつも2回だけ…
『なぁ 小泉ケーキでも食うて帰らん?』
『へっ?』
物思いにふけってたあたしは大谷の言葉で我に返った。
『なんやおまえ聞いてへんかったんか?』
『あー 聞いてた 聞いてましたよって…なに?』
『おまえなぁ…せっかくオレがケーキ食いにいこって誘っとんのに』
『ケ…ケーキっいきゅ 大谷のおごり!!!』
『奢りって…(笑)』
『そうと決まったら いくでー』
『アホか先に店についた奴が奢られる権利発生ぢゃ』
なんて言われてあたしは大谷より早く駆け出した。
『小泉 そんな急いだらまたコケんぞー 』
『コケへんも…『おりゃーーーー』』
大谷はあたしより早く店につこうとして走り出した。
もぉ…
ほんま負けず嫌いなんやから(笑)
『ほいっ 到着っと…』
『ず…ずるいっ 大谷運動部…ぜぇぜぇ…ぜぇ…』
『へへ♪勝負しかけたん小泉やんけっ』
『…ぜぇ…ぜぇ… せ うやけど…』
『あぁ店満席みたいや。10分待ちやて』
『ん…』
店の前で2人で並んだ
今や…
1回 2回 そして3回…
『小泉?おまえ今なんかしたか?』
『んーん』
神様どうか気が付かれてません様に
end