ちっこい男子

『わっ…ちっちゃ…』
『あ゛ー　もぅ　うっさいねん。』

大谷の手って
おっきく見えるときもあるけど

実寸は　あたしよりちびーっとだけ…

ちっこい

けど…

『ちっこいけど…』
『あーもうええ!!』

大谷は　机をばーんっと１回叩いて
あたしの言葉の続きを無視して話を切る。

『ほんま　おまえは最悪なやつちゃな!』
『な…なんでよっ』

『いきなし手あわせてちっちゃいって…
　オレをバカにすんのが楽しいんか？』

『そんなんと…ちゃう』
『ほんま　最悪や。』

あたしを睨んで教室から出て…


ドタッ!

って　ぶっ! アホや(笑)
興奮しすぎて何もない所でコケた。

『小泉見んな! 中尾パン買い行こ』
『えー大谷。』

『うっさい　いくぞ中尾。』

どんっ!!!今度はマイティ先生にぶつかった。
外行く迄にどんだけ時間かかっとるんよ。

『大谷っ』

名まえ呼んだら不機嫌満載な顔で振り返った。

『なに？。』
『ついでに焼きそばパン1っ!!』
『なんで小泉に買ってこんなあかんねん。』

『うっ…』

なんて言いつつ『あとで１２０円くれ』と言い残して
大谷は購買に行ってくれた


なぁ
大谷　さっきの言葉の続きって



『大谷の手…男らしいと思う。』なんやで




end