中尾から久々に電話があった。
新作の団子出来たから試食して忌憚のない意見が欲しい。
報酬にええもんがあるからってあいつの家へと行った。
団子の感想よりも聞きたい事があるからと
開口一番言われたんは…
『大谷…小泉さんと最近どーなん?』
『どうって…別に普通や普通。』
『そろそろ…♪大人の階段のーぼーる とかないん?』
『はぁーべ…別になんもない。』
中尾に呼び出されてノコノコと行ったオレが悪いんか…
それとも呼び出す中尾が悪いんか…
中尾のゆう大人の階段というのはつまり…
小泉とオレの…。
そうゆう事。
『えー。階段登ってへんのーなんでー』
『なんでって…小泉が…』
『小泉さんにまた拒否られた?』
『またってちゃうわ…。』
『えー。とっくに階段登っててっぺんで
喜びのプレイクダンスしとるって思ってたのに』
『アホ!なんでやねん。ボケ!ハゲっ』
『オレ剥げてへんもーん。』
『……言葉のアヤじゃボケっ』
なんてやりとりの後 聞いてみた。
『中尾は…』
『はいっ?』
『おまえはどうやってん。その…のぶちゃんと…』
『んー。オレらは…♪目と目で通じ合うとゆうか』
『ゆうか?』
思わずにじり寄ったオレを中尾はわざと避けた。
『大谷…。そんなん男がリードせんな。』
『うっ…。』
『大谷は…小泉さんを抱きたくないん?』
『だ…抱くってそんなあからさまに…』
『好きな女の子を抱きたいって思うんは当然やと思うで』
なんていわれんでも知っとる
当然な事かもしれへん
けど相手である
小泉の気持ちを無視して走ることのできるもんやない。
いつもオレはこの先から思考が停止してしまう。
『あぁ゛゛゛゛゛…』
『大谷っ。とうとうおかしくなったん?』
『ちゃうわ。ただ…中尾らはええよな(笑)』
…わかってる
わかってるやんけどな 中尾。
『大谷にとって小泉さんの気持ち優先で考えてて…
けど自分の気持ちも伝えんな。これから先このままやで…』
伝えたいことは『小泉の全部が知りたい』
伝えたいことは『オレのすべてを受け入れてくれ』
だけどそれを伝える方法がいまのオレには上手くできへん。
★★★
今日の小泉は 少しだけいつもとちゃうような気がする
中尾とこのあいだあんな話した後やから…
『大谷は…小泉さんを抱きたくないん?』
ってゆう言葉が何度も頭を巡る。
オレだけに見せてほしい顔がある。
オレだけに見せてほしいものがある。
オレだけを感じさせたら 小泉はどんな…。
抱いてしもたら…ふたりの…距離は…変わってくんか?
知りたい。
その先のふたり 抱きたい小泉の全部を今すぐに…
あかん
あかん…あかんねん。
自分だけの気持ち 押し付けられへん
ぶるんぶるんと煩悩を払おうとした時
『大谷』
少し高揚した顔の小泉の手がそっとシャツの胸元に伸びてきた。
『小泉…。』
抱きしめて胸の中に閉じ込めた
震えてるんは寒いからとちゃうやんな…。
耳元に伝えられた言葉
一番欲しかった言葉
『オレも…』
って答えて小泉のシャツのボタンを外した。
ここから先は もう言葉なんかいらんから…
ただオレを愛して 全身全霊で狂おしく…
二人きりここから始めよ…
キスから始まる
Speechless love
今夜は きっと忘れられない夜になる。
end
リサも大谷もお互いを求めあって、ゆっくりと二人でーって、いやぁ~ん!!はずぅ~!
のぶちゃんと中尾っちのおかげやな!
おかあちゃんうれしいで!公認だしね♪
あたしのこの話が出来たのは
@minamiさんのおかげですねん。
話の中にある
♪大人の階段のーぼーるとか
♪目と目でつーじあうー
とか昭和ですが…(笑)
この話を生ませてくれた@minamiさんにはくしゅー
ありがとうございます~
読んでくれてありがとー
まぁカルピスでも飲んでいったん落ち着こっ(笑)
いつもありがとー