『大谷ぃ…起きてぇー(笑)じかんーーーーー』
聞きなれた心地ええ声が 耳元で聴こえる。
それは世界一甘いと思っとる声。
(リサ…)
起きようとする気持ちと心地よさに寝落ちする気持ち
審査の結果…寝落ちが勝った。
昨日レポート完成させたんがめっさ遅かってん
せやからもうちびっと寝かせといて…
『ごめ…あと少し(zZ)』の呟きと同時に
『おきてぇーーーーーーー!!』と布団をはぎ取られた
はぎ取られた瞬間オレの意識は完全覚醒した
『っ…リサなにすんねんっ 人が折角ええ気持ちで…』
『ええ気持ちでって起こしてってあたしに頼んだん忘れてんの?ほんま何回呼んだら起きるんよっ』
あっ…
今日バイト中途半端な時間からやから
行く1時間前に起こしてくれって昨日頼んだん忘れてた。
『えっと…あんなもっと優しくちゅーとかで』
起こしてほしいとキスをねだり唇を寄せてみる
あまい予感に突入…
するわけもなくリサはオレを睨みつけ唇の両端に
指をかけてぐいっと引っ張った。
『あんなぁ…この期に及んでちゅーとかゆうんはこのお口ですかぁ。あたしがどんだけ苦労したか』
『ひゃ…いひゃいいひゃいってりひゃ…』
ひとしきり引っ張った後リサはぷいっと横向いて
『あたしもたまにはそんな可愛いことしてみたいけど…
大谷の寝起きは最悪なんやもん…』とため息を吐いた
オレは赤くなっただろう口を押えながら
『ごめん。オレが頼んだのに…』と謝ると
『もうええもん。あたし疲れた ねるーーーーーー
大谷は さっさとバイト行く用意しぃや』
っとオレのベットに潜り込んだ。
すぐさま聞こえる寝息はきっと狸寝入り(笑)
『リサー』
『ぐぅーあたしは寝てます。起こさんといてください』
あほか寝てる奴が『寝てます』って笑えるやんけ
なぁ リサ機嫌直して
オレのバイト終わる時間に待ちあわせしてカラオケいこうぜっ 駅前また海坊主の曲入ったらしいぞ
せやから…
『リサ おきひんかったらちゅーすんぞ。』
なんて柄にもない言葉ゆうてみてもええやんな
end