ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

存在価値⑦

2014年06月17日 05時29分20秒 | 初夏の感謝祭
時計を見ると時間はもう0時。


今から車飛ばして迎えに行きたい

けど…

電話にも出てくれんというのは拒絶しとる証拠やし
明日は朝から職員会議で仕事も早い。

そんな事を理由にして
オレは部屋から出ることもできず

ただ携帯を握りしめていた。


★★★


朝が来る…。


どんなに凹むことがあっても動きたくなくても朝はやってくる。
学生の頃なら仮病使って休むという事も可能やったけど

職業柄 それはできひんなぁ(笑)

どんな日でもまずは勤労にいそしまんなあかん。

『小泉 コーヒーっ…あっ…』

自然と出た言葉に自嘲気味に笑う

小泉…おらんなったわ(笑)

いつも起きたらコーヒーとトーストがすぐ出てくる
それはあたりまえの日常やった。

あたりまえ?

ちゃうやろ

朝弱いはずの小泉が『先生が朝から食べへんってあかんやん』って
用意してくれていたもの…。

それは別にたまには自分でも用意できたもんやのに…

『あたしが好きでしてんねんっ♪』
『大谷は 新聞でも読んどいてー!先生は知識で勝負やろ』


小泉

オレの世話すんの嫌で出て行ったんか?

それとも他に理由あんのか?


言わんとわからんのはオレが鈍感な男やからか?


★★★



『いやー 大谷先生。この間は大丈夫でしたか?』

朝の職員会議が終わった時
1つ先輩の体育教師が声をかけてきた。

『あ…あぁ…』

『大谷先生 かなーり酔っぱらってましたよねぇー。
 迎えに来たのって…たしか彼女さんですよね。
 怒ってませんでしたか?』

えっ

怒ってないかと聞くという事は原因はこの間の飲み会?

『岡村先生…オレなんかしてたんですか?』

『えっ!!覚えてないんですかっ!!』

『はぁー がっちり覚えてないです…オレなにを…』

どんな事があったのか詳しく聞こうとした時

♪キーンコーンカーンコーン と無情なベルが鳴り響いた。

『おっ 授業だ。
 大谷先生詳しい事は保健医の松田先生に聞いてください』

それだけ告げると後ろを向いてさっさと体育館へと去って行った。

『松田先生?』


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