『なぁ 大谷っ ジブン告られたんやって』
『なっ 小泉なんでそのこと・・・』
隣を歩いてた大谷がおもむろにあたしを見直った
『えっと2年のアイドル大島さんやったっけ?』
『だから なんで小泉が知っとんねん』
『んー あたしのかいらしい小耳に挟んだ情報や』
ドヤ顔でそう答えたら
思いっきり睨まれてしもた。
『そのでかい耳に余計なこと挟んだんは』
『もちろん 中尾っち。』
『こら なかおーーーーー!!!!』
自分の身のキケンをいち早く察知した中尾っちは
『大谷 ごめーーーーーーん』なんて言いながら
のぶちゃんをお姫様だっこして走っていってもた
頭を抱える大谷の頬は 心なしか赤い。
そんなにあたしに知られたくなかったん?
『で 大谷どうしたん?』
『へ? どうしたって・・・』
『告白。返事したんやろ』
もしかしたらというかかなりの確率で
付き合う事になったんかな?
最近 あたしの株が急上昇ってのぶちゃんゆうてくたけど それってガセかもしれん
じーーーーーーーっと無言で見つめてたら
『あ゛ーーーーーーーーー別におまえに関係ないやろ』
『か・・・関係あるっ』
『なんでやっ』
『それは・・・』
大谷の事すきやもんっ
諦めてないもん
なんてゆうわけにはいかんくて・・・
もじもじしとったら
『断った。』
『えっ なんでっ』
せやかてもったいない
学年一の美少女 大島敦子ちゃんから告られたんやで盆と正月とクリスマスが一緒に来たみたいなもんやん
『・・・・・あーもうええやんけっ 先行くぞ』
頭をくしゃっと掻きながら
『オレ 気になる奴がおるから』
そう大谷が呟いた気がしたのは 空耳か妄想?
『まってーやーーーー大谷っ』
end