隆人に背中押してもらって良かった。
折角押してもらった背中を曲げることはできひん
てなわけで…
あー…
えっと…大谷様このたびは勝手に家を出て…
ちゃうな。
大谷の電話もメールもスルーして…
ごめんなさい
と…
『ちゃうちゃうねん。こんなんとちゃう…。』
さっきから大谷あてのメール書いとるんやけど…
書いては消し 消しては書いて 書いてはの繰り返し
あ…
えっと…大谷と逢いたくないとゆうたんは…
ゆうたんは…アレは…
あの時の本当の気持ち。
松田先生とチューしてんの見て悲しくって…
松田先生があたしにしてくれた話がリアルに思えて…
決定的な『別れよ』って言われたくなくて逃げてしもた。
その事どうやって書いたらええんやろ…。
のぶちゃんに相談したら
『そんなもん。ギューっと抱きついて大谷くんごめんな
でベットに押し倒す!んで仲直りの…すんねん』って返された
けど…
大谷あたしを女として見られんってゆうたんがほんまやったら…
結局考えすぎて時間だけがたっていた。
さもなくば私がやるー!
ここはひとつ、隆人に振られたアタシに譲って!