ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

(頂き物) お気に入りっ♪

2013年05月01日 01時35分37秒 | 宝物・いただきもん・捧げものの間



「や〜、うちのおるウサと同じや〜!茶子ちゃんコレめっちゃエエやろ?」
立ち寄ったファンシーショップで、
うれしそうにウサギのストラップを手に取るリサを見て、
茶子は「う〜ん・・・」と返事に困ってしまった。


 「そうか〜? めちゃめちゃ目つき悪いんやけど〜このウサギ。」
「せやろ〜、そこがまたエエねん〜」
 「はぁ?」


なんでもリサの家に、このウサと同じ顔の、30センチ大のぬいぐるみがあって、
ゲームをするときは膝の上に、寝るときは枕元に・・というくらい気にいってるらしい。



「ウチにおるデカいウサはな、高校ン時に大谷がくれてん。
 初めは『人相悪っ』とか『目ぇ怖っ』て思ててんけど、
 毎日眺めてたら、だんだん憎めへんわ〜ってなってきてー。
 そのウサと同じストラップ見つけてもーたら、そら買うしかないやんな〜」

そう言いながらウサのストラップを手に取り、
リサはルンルン♪でレジに向かっていった。


(あーあ、やっぱり大谷クン関連やんな)
茶子は微笑ましく思いながら、納得した。

買ったばかりのウサのストラップを、
リサは早速バッグにぶら下げて、ゴキゲンさんだ。
(リサちゃん、大谷クンのコト言うてる時て、ほんま可愛らしいなぁ)




茶子とリサは、リサの彼氏の大谷のバイトしてるカフェに行く途中だった。
先月、茶子の家にあった使ってないキーボードを、大谷にあげたので、
そのお礼にと、大谷がオゴってくれることになっていた。


 「ぼちぼち行かんとあかんのとちゃう?」
「あはは、ごめ〜ん!ウサ見つけてテンション上がってもーた!」
 「早よ行こ。そのカフェ、カレードリアがおいしいんやろ、楽しみー」

いやそれよりも、リサの彼氏の大谷がどんな人なのかが茶子は楽しみだった。
何せリサの話題の8割ほどは、大谷のことばかりだったから。
(話には散々聞いてるけど、実物の大谷クンてどんな人やろ?)




ウィーンと店の自動ドアが開くと、男の店員さんが居た。
 「いらっしゃいませ〜。お2人さまですか?」
リサより少し背の低めの、目の細い店員さんだった。 
(この人??)


「あーハイ、2人です〜」と他人行儀に答えるリサを見て、
(あ、違うんや)と茶子が思ったとたん、
横から不意に、ピョコンと小柄な店員さんが顔を出した。
(ん?少年っぽい、高校生? 背ぇも私と同じくらいやんなぁ)


 「いらっしゃいませ〜。そちらのデカいお客様〜、こちらのお席へどーぞ」
「ちょっとおーたに!デカイは余計やろぉ、あたしらお客さんやで!」
 「余計ちゃうやん、正しい形容詞やろ。おれ分かりやすい案内ゆうん心がけてんねん。」

「ハイハイちっこい店員さん、どちらのお席でしょーかねぇ」
 「人のバイト先で ちっこい とかゆーな!アホっ」
「アホはどっちやねんっ。先に言うたのおーたにやんかっ!」


 「あのー、リサちゃん?」
茶子が声をかけて、やっとプチ漫才にストップがかかった。
最初の目の細い店員さんも、声を殺しておなかを抱えて笑ってる。



「あ、おーたに。キーボードくれた茶子ちゃんやねん」
 「どーも!初めまして。キーボードありがとうございます。めっちゃ助かってます」

丁寧な態度できちんと大人びた挨拶をする大谷を見て、
(さっきの漫才と違いすぎるやん)と、茶子はついクスクス笑い出してしまった。



 「ほれ見ぃ。お前がアホなことゆーから、おれのイメージ台無しやんけ」
「なんでよ、そのまんま ちっこいおっさん でエエやん」
 「ちゃうねん、おれマジメでシュっとしたオトナな男ゆー感じで紹介されたいねん」

「あははー、ムリムリ。何一つ合うてへんやん、詐欺罪で逮捕されるで」
 「詐欺ちやうっちゅーねん、あ〜もう、お前とおるとアホになるわ〜」
「えっ、知らんかったん?おーたに元々アホやで?」
 「まーそやけどな。・・・って、なんでやっ!」


 「アッハハハ」 つい茶子は大笑いしてしまった。
放っておけばエンドレスになりそうな漫才風の会話で、二人の仲の良さがよく分かる。

 「お似合いの二人やなぁ、ほんま。見てて飽きひんわ〜」



それに・・・と言いかけて、茶子は言うのをやめた。
リサのバッグで揺れてるストラップのウサと、目が合った。
(大谷クンて、このウサとどことなくイメージがダブるんやけど)

リサがウサをメチャメチャお気に入りな理由が、
茶子には、なんとなく分かった気がした。



end


                            byブラウニー 

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