秋といえば・・・

秋…

秋といえば　食欲の秋　
スポーツの秋　読書の秋そして
今までのあたしには　一番縁の無かった

恋する秋

♪マジ乙女モード
なんて歌があったら　机に飛び乗って歌えるほどやねん。

ふっと　隣の席を盗み見て

大谷の1つ1つの動きや　声に　ぎゅーんっとかきゅーん…
なんて胸に変な痛みを感じてた。

笑ったら　おっきくなる口とか　眠そうにトローンとした目とか
鉛筆を　くるっくるまわす手とか…　たまにかけるめがねとか…

あかん・・・
萌え死にや

ばちっ・・・
視線がぶつかった

『小泉…　オレに　見惚れとんのか？』
『はぁ…な…なんで　大谷に…』

『見惚れとったんやろ(笑)』

乙女の恋心に鈍感なくせに…
こんなん　言われたら

どきんっ　どきんっ　どきんっ…　きゅーん。なんて心臓が　大きく　波打つ。

『んーーーーー　大谷って　バスケしとるほうが　ええなぁって…』
『って・・・　今のオレは　なんやねん。』

『居眠りする　小学生。』
『な…なんやてっ　小泉っ　おまえこそ　ドコの通天閣や』

『つ…通天閣は　新今宮にどーんっと　立っとるんしかないわっ。』
『あっ　すまん　アレっておまえちゃうん？』

『ちゃう　ちゅうか　大谷こそ　ビリケンさんかとおもったわ』
『はぁ？』

あかんなぁ　やっぱり　なんか　すぐに　こんな言い合いになってまう

けど…

まあ　恋する乙女モードなんて　やっぱり似合わんから
あたしは　恋する戦闘モードや

大谷　絶対　あたしの事　惚れさせてたるから…

end