『こ…小泉っ!!』
体育館から教室へと続く廊下でオレは小泉に声をかけた。
いきなりなんと声のボリュームが思ったよりデカかったようで…
『ん?』
おもいっきり不機嫌な表情をされたけど
オレは言葉を続けた。
『ちょ…っとちょ…お話があるんやけど…ええか?』
今のオレを鏡で見たら
むっさひきつった顔しとるんやろなって自覚はしている。
けど
小泉 そんなに笑わんでもええやろ?
『ぶっ…お話って…なんなん大谷?きっしょいなぁ(笑)』
『きしょいってなんやねん。人がな・・・』
人がせっかく…おまえに…
どーーーんっ!!!
いきなしの衝撃は 中尾のドロップキックが炸裂したから…
『大谷ぃ ケンカするんとちゃう!!!』
告白するんやろ!!仕切り直しとちっこい声でオレにゆう。
いや…
仕切り直しなんやねん。
相手は通天閣小泉やぞ…そんなん簡単にうまく…
できひんから ここまでずるずる気持ち引きずって…
そんなオレらのやり取りを小泉は訝しげに見ている。
『んー。どうでもええけど暑いし…
それにあたしも大谷に話あんねん。池辺でも いこっ』
★★★
2人きり BY池辺…
こんなんは何回もあったはずやのに今日は違う。
なんかむっさ緊張してきた。
『で…小泉の話ってなんやねん』
『ん あたしより先に大谷が…』
『いや小泉 『大谷が…』』
オレらレジの前で会計伝票をゆずりあうおばはんか?
何度かのやり取りしたあと
いきなりの沈黙。
小泉はフナ顔をしてストローを噛んでやる気ない顔しながら
『ほな 直球で聞くけど大谷好きな子って誰なん?
この間から みんなでコソコソゆうてて・・・
なんであたしには教えてくれへんのよっ』
小泉の話とは オレの好きな奴の正体。
おまえ…そんなんずーっと気にしとったんかっちゅうか
気ぃつけ ドアホ!!!!
ちゅうか ここやオレ大谷敦士。告白するんなら今や
がつーんっと
『それは…』
『それは…なんなんなんでゆうてへれんの』
『それは(好きな奴はおまえや気がつけすっとこどっこい)』
じーーーーーーっと顔を見られ…
言葉に詰まった。
あかん
ゆえん やっぱ無理!!!
いまこんなところで好きやゆうても『嘘や そんなわけない』とか
『大谷 それおもんないっ却下』とかゆわれて笑われんねん
こいつに笑われるだけや
超スーパー鈍感の こいつに一生笑われるねん
『あーあ』
オレは頭を抱え込んでうなるしかなかった
『大谷っ 続きは?好きな奴って? おーいミジンコ 』
『んーーーーーーーーー。』
『唸ってへんでゆえー教えてぇやーーー』
なんか協力できるかもしれなのにと小泉はさらにブサ顔をする。
こんな顔も かわいく思えるんは恋する男の補整力かもしらん
とにかく いつゆうねん
いまやろっ
これ以上ごまかす事ないやろ
行け 大谷敦士
おまえ ちっこくても オトコやろ
『よっしゃー来い 小泉』
『大谷 あんたが 来いや・・・』
気が付いたらオレは興奮して椅子から立ち上がってた。
平常心
平常心
座りなおしてさっき中尾と信ちゃんから伝授された
(ぐっと来るせりふ)
を書いたくしゃくしゃのメモをポケットから出した。
『小泉。だから あのな…そのな…今まで気がつかんかったから
余計な事とか憎たらしいことゆうた…こと…とか…』
『えっ…大谷?何ゆうてんの?』
『ぐわぁー 待って 待ってくれ。待て!!おすわりっ』
『ってあたしはあんたの所のわんこかっ!!』
『ちゃう ちゃうねん『うん』』
意識がむちゃくちゃや
オレは 小泉を見つめて
見つめて告白
よっしゃいけ オレ!!!!
『オレ…オレな 小泉の事を…小泉…』
小泉もオレを見つめてる
視線がぶつかる
気合の一発を頬に打つ
あかん やっぱりムリムリムリムリ
椅子にへたれこんだのを小泉が心配そうに見ていた。
『大谷 あんた情緒不安定通り越して挙動不振やで…』
『う…』
オレは 気が付いたらテーブルに突っ伏していた。
『大谷?』
『…なんとでも ゆうてくれ』
『今日バスケの試合の時もなんか一人で叫んで
へんな方向にパス出したりしとったしいつもみたいにキレなかったしどうしたん?』
『どうしたんって…
小泉オレの事なんか見てへんくせして適当にゆうてるやろ』
『見てるし知ってる
知ってるからおかしいゆうんもわかるねん
大谷 何悩んでるん?あたしに相談してなんか協力できるかもしれんし』
『え?』
『それとも あたしってそんなに口かるそうで信用できひんの?』
小泉・・・・・・
ちゃうねん。
『ちゃう そんなんちゃうねん』
『ほな なんなん?水臭いわ。オール阪神巨人の仲やのに・・・・』
『そ…おやな…
オレは 頭を抱える。
鈍感大魔王も ここまでくれば立派な軽犯罪や
『なんで 頭かかえとるん?』
『普通 抱えるちゅーねん』
あーあ
こいつ 乙女ゲームばっかりしとるから
リアルな恋愛のわびとかさびとかわからんねん。
オレ とんでもないあほを好きになったんやな・・・。
漫才コンビは所詮・・・それだけなんか・・・
オレは ため息をついた。
★★★
長い沈黙のあと 小泉がゆう
『なあ大谷 そんなにその子のこと すきなん?』
すきなん…ってそりゃ…すきというかなんというか…
自分の顔が赤くなるのに気がつく・・・
でも うそやないから 素直にゆうてみる。
『好き・・・・・かな』
『なあ 大谷好きな子って どんな子なん?』
って お前 トイレからでっかい 鏡持ってきたろか・・・。
それを前に置いて こいつの事やってゆうたろかっ!!!
『めっさ あほ』
『へっ?』
『けどめっさあほやけど めっさええやつ
泣き虫やったりすぐに怒ったりで 忙しい奴。
で オレより背高いんやけどそんなん気にならんぐらいええ奴やねん』
『まあ 大谷の身長やったら ほとんどの女の子の方が高いやろうけどな』
『いやあの』
『でも 誰やろ やっぱりおんなじクラス?』
『おぅ』
『あっ 背たかいんやったらあたしの前にならんでる成美ちゃん?
でも明菜ちゃんも 高いなぁ…大谷がようしゃべるって誰や…』
『えっ?』
そんな 小泉見てて情けなくなる
あのなぁ
オレの仲ええヤツで でかいんってお前やろ
おまえしか容疑者はおらんやろ
容疑者・小泉リサって映画でも作って説明したろか!!!
泣きたくなるぐらいの鈍感女ってコピーつけたるわ
というか
『おまえ ほんまにあほやろ』
『なによ あほってゆんがあほやんかっ』
『もうええから 黙っとけ 情けなくなるわ』
こんなん オレにどうせいちゅうねん
体育館から教室へと続く廊下でオレは小泉に声をかけた。
いきなりなんと声のボリュームが思ったよりデカかったようで…
『ん?』
おもいっきり不機嫌な表情をされたけど
オレは言葉を続けた。
『ちょ…っとちょ…お話があるんやけど…ええか?』
今のオレを鏡で見たら
むっさひきつった顔しとるんやろなって自覚はしている。
けど
小泉 そんなに笑わんでもええやろ?
『ぶっ…お話って…なんなん大谷?きっしょいなぁ(笑)』
『きしょいってなんやねん。人がな・・・』
人がせっかく…おまえに…
どーーーんっ!!!
いきなしの衝撃は 中尾のドロップキックが炸裂したから…
『大谷ぃ ケンカするんとちゃう!!!』
告白するんやろ!!仕切り直しとちっこい声でオレにゆう。
いや…
仕切り直しなんやねん。
相手は通天閣小泉やぞ…そんなん簡単にうまく…
できひんから ここまでずるずる気持ち引きずって…
そんなオレらのやり取りを小泉は訝しげに見ている。
『んー。どうでもええけど暑いし…
それにあたしも大谷に話あんねん。池辺でも いこっ』
★★★
2人きり BY池辺…
こんなんは何回もあったはずやのに今日は違う。
なんかむっさ緊張してきた。
『で…小泉の話ってなんやねん』
『ん あたしより先に大谷が…』
『いや小泉 『大谷が…』』
オレらレジの前で会計伝票をゆずりあうおばはんか?
何度かのやり取りしたあと
いきなりの沈黙。
小泉はフナ顔をしてストローを噛んでやる気ない顔しながら
『ほな 直球で聞くけど大谷好きな子って誰なん?
この間から みんなでコソコソゆうてて・・・
なんであたしには教えてくれへんのよっ』
小泉の話とは オレの好きな奴の正体。
おまえ…そんなんずーっと気にしとったんかっちゅうか
気ぃつけ ドアホ!!!!
ちゅうか ここやオレ大谷敦士。告白するんなら今や
がつーんっと
『それは…』
『それは…なんなんなんでゆうてへれんの』
『それは(好きな奴はおまえや気がつけすっとこどっこい)』
じーーーーーーっと顔を見られ…
言葉に詰まった。
あかん
ゆえん やっぱ無理!!!
いまこんなところで好きやゆうても『嘘や そんなわけない』とか
『大谷 それおもんないっ却下』とかゆわれて笑われんねん
こいつに笑われるだけや
超スーパー鈍感の こいつに一生笑われるねん
『あーあ』
オレは頭を抱え込んでうなるしかなかった
『大谷っ 続きは?好きな奴って? おーいミジンコ 』
『んーーーーーーーーー。』
『唸ってへんでゆえー教えてぇやーーー』
なんか協力できるかもしれなのにと小泉はさらにブサ顔をする。
こんな顔も かわいく思えるんは恋する男の補整力かもしらん
とにかく いつゆうねん
いまやろっ
これ以上ごまかす事ないやろ
行け 大谷敦士
おまえ ちっこくても オトコやろ
『よっしゃー来い 小泉』
『大谷 あんたが 来いや・・・』
気が付いたらオレは興奮して椅子から立ち上がってた。
平常心
平常心
座りなおしてさっき中尾と信ちゃんから伝授された
(ぐっと来るせりふ)
を書いたくしゃくしゃのメモをポケットから出した。
『小泉。だから あのな…そのな…今まで気がつかんかったから
余計な事とか憎たらしいことゆうた…こと…とか…』
『えっ…大谷?何ゆうてんの?』
『ぐわぁー 待って 待ってくれ。待て!!おすわりっ』
『ってあたしはあんたの所のわんこかっ!!』
『ちゃう ちゃうねん『うん』』
意識がむちゃくちゃや
オレは 小泉を見つめて
見つめて告白
よっしゃいけ オレ!!!!
『オレ…オレな 小泉の事を…小泉…』
小泉もオレを見つめてる
視線がぶつかる
気合の一発を頬に打つ
あかん やっぱりムリムリムリムリ
椅子にへたれこんだのを小泉が心配そうに見ていた。
『大谷 あんた情緒不安定通り越して挙動不振やで…』
『う…』
オレは 気が付いたらテーブルに突っ伏していた。
『大谷?』
『…なんとでも ゆうてくれ』
『今日バスケの試合の時もなんか一人で叫んで
へんな方向にパス出したりしとったしいつもみたいにキレなかったしどうしたん?』
『どうしたんって…
小泉オレの事なんか見てへんくせして適当にゆうてるやろ』
『見てるし知ってる
知ってるからおかしいゆうんもわかるねん
大谷 何悩んでるん?あたしに相談してなんか協力できるかもしれんし』
『え?』
『それとも あたしってそんなに口かるそうで信用できひんの?』
小泉・・・・・・
ちゃうねん。
『ちゃう そんなんちゃうねん』
『ほな なんなん?水臭いわ。オール阪神巨人の仲やのに・・・・』
『そ…おやな…
オレは 頭を抱える。
鈍感大魔王も ここまでくれば立派な軽犯罪や
『なんで 頭かかえとるん?』
『普通 抱えるちゅーねん』
あーあ
こいつ 乙女ゲームばっかりしとるから
リアルな恋愛のわびとかさびとかわからんねん。
オレ とんでもないあほを好きになったんやな・・・。
漫才コンビは所詮・・・それだけなんか・・・
オレは ため息をついた。
★★★
長い沈黙のあと 小泉がゆう
『なあ大谷 そんなにその子のこと すきなん?』
すきなん…ってそりゃ…すきというかなんというか…
自分の顔が赤くなるのに気がつく・・・
でも うそやないから 素直にゆうてみる。
『好き・・・・・かな』
『なあ 大谷好きな子って どんな子なん?』
って お前 トイレからでっかい 鏡持ってきたろか・・・。
それを前に置いて こいつの事やってゆうたろかっ!!!
『めっさ あほ』
『へっ?』
『けどめっさあほやけど めっさええやつ
泣き虫やったりすぐに怒ったりで 忙しい奴。
で オレより背高いんやけどそんなん気にならんぐらいええ奴やねん』
『まあ 大谷の身長やったら ほとんどの女の子の方が高いやろうけどな』
『いやあの』
『でも 誰やろ やっぱりおんなじクラス?』
『おぅ』
『あっ 背たかいんやったらあたしの前にならんでる成美ちゃん?
でも明菜ちゃんも 高いなぁ…大谷がようしゃべるって誰や…』
『えっ?』
そんな 小泉見てて情けなくなる
あのなぁ
オレの仲ええヤツで でかいんってお前やろ
おまえしか容疑者はおらんやろ
容疑者・小泉リサって映画でも作って説明したろか!!!
泣きたくなるぐらいの鈍感女ってコピーつけたるわ
というか
『おまえ ほんまにあほやろ』
『なによ あほってゆんがあほやんかっ』
『もうええから 黙っとけ 情けなくなるわ』
こんなん オレにどうせいちゅうねん