Der König Hat Eselsohren

アルチンボルド展@国立西洋美術館



いよいよ今年3回目の(笑)ウィーンが迫ってきて、今回、美術史美術館に行くかどうかはわからないものの、参考までに先にアルチンボルド展に行っておきたい。


と、思いつつ、なかなか行けない…orz
少なくとも8月に入ったらすぐ、平日に行ってしまおうと思っていたのに、仕事が終わらない(しかもやる気が出ない)でいるウチに、事務が夏休みに…Σ( ̄□ ̄;)

私ゃ、事務職員と同じ夏休みですかい?!

まぁ、それは置いておくとして、ならば一刻も早く行かないと!
なにしろただでさえ混んでいるのに、世間まで大挙して休みに入る11日以降は、激混みが軽く予想され…f(^_^;


ということで、久しぶりの国立西洋美術館。
つか、国内で美術館に来るのが、実に9か月ぶりってどういうことだ?!
どんだけ忙しいんだよ!!(ノД`) ←土日は仕事以外が忙しい(笑)


そんなこんなでアルチンボルド展。
行列になっているというのは知っていたが、情報通り、行列ができているのは外のチケット売り場。
実際の入場口自体は行列なし。

だが、中は思った異常に混んでいるorz

内容が内容なだけに、小中学生もいっぱい。
これ、明らかに、夏休みの宿題のためにきてんだろ!!(`Д´)

や、そりゃ、これがきっかけで美術が好きになってくれたら、それはそれでいいことだし、そのために子供向けに楽しめる仕掛けがあるのも構わないんだが、むしろゆっくり観たい大人にはちょっと辛い。

その仕掛けの最大のものが、入ってすぐに並んでいる、アルチンボルドメーカー。
カメラの前に立つと、自分の顔がアルチンボルドの作品風に、野菜や果物で構成された画像として現れる、というヤツなんだが。
ここ、ひとりで並んでいるのが結構苦痛。


ま、それはそれとして。

アルチンボルドの作品だけで構成するのはさすがに難しいので、最初の方は、アルチンボルドが描いた普通の肖像画の他は、彼に関係のある人たちの作品など。

その後、まさに今回の主役、四季4部作と四大元素4部作。
この中でも、『冬』と『水』がウィーンから来ているのだが、ウィーンにはもっとあった気がする。
解説では、同じ作品を、注文によって複数枚描いていたりするようなので、結局、ウィーンの美術史美術館に所蔵されている絵画全部が来ているわけではないのだろう。

美術史美術館でも、そんなにメインの扱いではなかったので、これだけ広い展示室で見られるのは、悪くないのでは?
つっても、広いところで見る必要はあんまりなくて、むしろ近寄って見る必要の方が大きいが(笑)

四季と四大元素が、ハプスブルク家の偉功を知らしめるために描かれた、どちらかというと博物誌的な側面のある絵だということを頭に入れてみてみると、これが16世紀に描かれたということに、ハプスブルク家のすごさが実感される。

だって、日本じゃまだ戦国時代だよ?
江戸時代に象が連れてこられて大騒ぎ!!なんて国なんだよ?

それに対して、ハプスブルク家の宮廷画家だと、16世紀でもこんな世界中の動植物を実際に写生する機会があったってことなんだよ。

まぁ、『大地』には虎が見当たらないんで、日本人だけじゃなく、大金持ちのハプスブルク家でも、生きた虎は手に入れてないみたいだが(笑)

ひとまず、この8枚と、紙の自画像なんかをまとめてみられるのはなかなか嬉しいのだが、やっぱり会場内が全体に騒がしくて落ち着かない。

混み合いすぎてて見られない、というわけではないのだが、9月に入ってから平日に見に来たら、もっと落ち着いてみられそうだ。


そうそう、オーディオガイドは竹中直人が却ってウザい。
特別耳新しい情報があるわけでもなく、見りゃわかるじゃん!みたいなことばかりなので、結構借りて損したかも。
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