Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

続・いい人は得な人

2015-10-12 21:41:29 | コラム

キアヌ・リーヴス、今回は西麻布のラーメン店に出没!焦がし味噌ラーメンを注文(シネマトゥデイの記事より)

サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手が何かの取材を受けていた時のことです。
日本の男の子がポルトガル語で一生懸命に彼に質問をしたところ、取材陣に笑いが起こりました。
しかし、彼は「どうして笑うんだい?彼は上手だよ」と応じたのです。

日本の取材陣が笑ったのは、日本人ならではの卑屈さでしょう。
英語の授業で誰かが変に上手く発音しようとすると起きる、アレに近いです。
それに対して、クリロナの対応はずっと大人で立派でした。

正直、クリロナにはあんまりいい印象を持っていないサッカーファンは多いです。
でも、上記のことや日本に来ては珍妙な商品のCMや番組出演を嫌な顔ひとつせずやる姿を見て、少し考えを改めました。

彼に限らず、世界的なセレブは実際会ってみると意外と気さくでいい人だったという話はよく聞きます。
もちろん、本当に性格がいい人が多いということもあるかも知れません。
ですが、彼らのいい人ぶりは、性格を「セレブ用」に最適化した結果のようにも思えるのです。

セレブはセレブゆえ、どこに行っても大勢の人たちから注目されほっておいてくれません。
多分、優越感にひたれるのはごく初めのうちだけで、後は迷惑なだけでしょう。
彼らの持っている富や名声を何とか利用しようとする悪党もひっきりなしにやってきます。
当然、妬みによる嫌がらせも数えきれないくらいあるはずです。

そうした毎日で、つまらないことを気にしたりいちいち腹を立てていては、むしろ身が持ちません。
一つ一つに自分のわがままを通そうものなら、そのことで自分が自分に疲れてしまうのです。
それなら、自分の方から折れて、誰に対しても別け隔てなく愛想よくしてる方がずっと楽です。

つまり、セレブであればあるほど、結果的にエゴを捨てたほうが、ずっと自分が快適に過ごせるのです。
当然、全くのプライベートでは本性というか別の顔を見せるということになりますが。

ですから、逆説的ですが、上記事のキアヌ・リーヴスさんは、生来のセレブ向きの性格と言えると思います。
あるいは、性格からセレブ風に変えていくことで、後から結果もついてくるようなこともあるかもしれません。

コメント
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