オーバーコートの直し（袖から）

この前風ちゃんが家に来たとき
オーバーの修理を頼まれました。
何でも黒のオーバーは、頼むと１万以上取られると言っていました。
２着頼まれました
もう１着（白）は４万位すると言っていました
教訓ニットのオーバーは購入しない方が無難


まず１着の黒いオーバーを見てみましょう
かなり重いコートです。
（ボタンとベルト回りの糸は金色です）


写真色は青っぽいですが黒です。
これを見てお判りでしょう。
両袖が伸びています

こんな感じに
そして後ろはスリットの下からスリットの脇が伸びています


原因は分かっています。
クリーニングの回数をする度に表地がニットで伸びる生地
裏は伸びない裏地だからと思います
着用して車に乗る度にお尻の部分が伸びたのも原因の一つでしょう。
風ちゃんは捨てても良いから直してほしいと言われました
捨てるなら気も楽になります。
袖はベルトループの回りが伸びてよれているのが分かります

解す前に私はベルトループの付けた位置を計測していました
それから私は袖の裾を解しました。
左右の袖の伸び具合が違います
袖のベルトループも解いたら驚いた事に、穴か空いていました。
それも上下とも縫っている個所でした。
小さな穴ですが、目立ちます。

多分ベルトループの回りは伸びてループの縫っている所は伸びないので負担が掛り穴が開いたのでしょうね
私は仕方ないので又前の所に付け戻しました
本当は伸びた袖裾を裁断するのでベルトループが下がってしまいますが
致し方ないです。
袖の直しを完了しました

右袖と左袖のベルトループ位置が違います。
伸び具合が違っている為ですが
袖ベルトループを解かす事は出来ません。
何度も言いますが、穴が空いている可能性大ですから・・
穴と伸びているのよりこちらの方が良いですよね。
着用してベルトを通せば余り細かい所まで気にしませんよね人は...
それから、トップの画像の合わせの向きが反対でしたので袖を直したが正しい合わせ方はこちらでした


問題は後ろのスリットです。布が切り込んでいますから
対策は練っています