
タイではゲイ・コメディという分野があり人気のコメディアンやゲイ役者がこぞって出演し、えげつない演芸場のライブと比べて気の抜けたような台詞でタイ映画のレンタル市場をリードしている。Spicy Beatyqueenin Bangkokという映画も典型的なGCM(Gay Commedy Movie)でタイ社会に根を張り元気で暮らすゲイ4人組が白昼に中華街の銀行を襲撃するという単純なストーリ。あまりにも単純であるため仕掛けがあるのかと推察するが、襲撃コスチュームが前衛アートと見間違うような派手なカリプソ衣装(有名なおかまショーの劇団名)以外は何もなく、警察官役に扮する国立大学の有名なオカマ現役教授の登場でタイのゲイコミューンにお於けるカースト制度の推進映画なのかと疑ってしまう。
無謀で無知、しかも無計画な銀行襲撃は傍若無人でイタズラに発砲するが、ここでの本当の悪はクーラーを背にネクタイの銀行員。タイの市民はこういう映画で不満の胸を撫で下ろせるのなら、”水戸黄門のレベル”は云々というより質の違う社会的勧善懲悪の合意を感じる。生活苦=お金=銀行襲撃という簡単な発想はゲイ特有でもないし、カリプソ的衣装突撃も彼らの作業着でなにも特有なものはない。しかし警察幹部=国立大学教授がゲイというのは実際にはどういう感じだろう。どんな役柄をしても彼が大学教授で有能なコメンテータであることは皆が知っているし、カツラの下が薄毛なのかどんな禿かを想像して楽しむほど超変態(クリア)ではない。
彼の大学の日本語学科の図書館は利用者が全然いないという小説のような空間だ。図書館だけではなく、日本式庭園や茶室も南国の強力な日差しを受けてあの乾燥した独特の懐かしい匂いを発酵している。日本のODAの寄贈から時間は停止したたままなので生きた”昭和の図書館”というタイムマシンのようなコンテンツと貴重な本が眠っている。反対に世田谷区の図書館は老人達で賑わう。蔵書も平成風コンテンツで南国で呆けた知を誘う。一瞬、自分があのカリプソ風衣装を着て見知らぬ銀行へ突入しているような感覚に襲われた。これほどの日本語の生のメディアに接するのが久しぶりで、日本語の意味が理解できない。いや漢字や平仮名は頭に入力されるが、その媒体が大量の紙というオリジナル媒体なのでPalmの電子コンテンツに馴染んだ神経が混乱している。また若者達が全然いない空間にも。
バンコクでは7月7日から9日まで、学者、人権保護運動家、芸術家、および映画会社の関係者が出席してLGBTQの国際会議が開催される。LGBTQとはレスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、そしてクリア(超変態)の略だが人権保護を柱にLGBTQがどのように社会に関わり貢献していくか、またアジア・アフリカで台頭するエイズへの対策、また文学、映画といった芸術への影響など幅広い分野に渡り活発なディスカッションが行われる予定。少子化で悩む日本だが、こういう社会性的な人権会議こそ柔軟な人材を日本から派遣したいものだ。大学の引退前の教授のご意向に左右される学者のリポートなんか何も社会的貢献に・・と一番理解しているのは学者自身だろう。
Thai movie : Spicy Beautyqueen In Bangkok. Action / Comedy
Starring : Winai Klaibutr, Jaturong Mokjok, Kotee
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Director : Poj Arnon
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Sound : Thai
Runtime : 136 Min.
無謀で無知、しかも無計画な銀行襲撃は傍若無人でイタズラに発砲するが、ここでの本当の悪はクーラーを背にネクタイの銀行員。タイの市民はこういう映画で不満の胸を撫で下ろせるのなら、”水戸黄門のレベル”は云々というより質の違う社会的勧善懲悪の合意を感じる。生活苦=お金=銀行襲撃という簡単な発想はゲイ特有でもないし、カリプソ的衣装突撃も彼らの作業着でなにも特有なものはない。しかし警察幹部=国立大学教授がゲイというのは実際にはどういう感じだろう。どんな役柄をしても彼が大学教授で有能なコメンテータであることは皆が知っているし、カツラの下が薄毛なのかどんな禿かを想像して楽しむほど超変態(クリア)ではない。
彼の大学の日本語学科の図書館は利用者が全然いないという小説のような空間だ。図書館だけではなく、日本式庭園や茶室も南国の強力な日差しを受けてあの乾燥した独特の懐かしい匂いを発酵している。日本のODAの寄贈から時間は停止したたままなので生きた”昭和の図書館”というタイムマシンのようなコンテンツと貴重な本が眠っている。反対に世田谷区の図書館は老人達で賑わう。蔵書も平成風コンテンツで南国で呆けた知を誘う。一瞬、自分があのカリプソ風衣装を着て見知らぬ銀行へ突入しているような感覚に襲われた。これほどの日本語の生のメディアに接するのが久しぶりで、日本語の意味が理解できない。いや漢字や平仮名は頭に入力されるが、その媒体が大量の紙というオリジナル媒体なのでPalmの電子コンテンツに馴染んだ神経が混乱している。また若者達が全然いない空間にも。
バンコクでは7月7日から9日まで、学者、人権保護運動家、芸術家、および映画会社の関係者が出席してLGBTQの国際会議が開催される。LGBTQとはレスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、そしてクリア(超変態)の略だが人権保護を柱にLGBTQがどのように社会に関わり貢献していくか、またアジア・アフリカで台頭するエイズへの対策、また文学、映画といった芸術への影響など幅広い分野に渡り活発なディスカッションが行われる予定。少子化で悩む日本だが、こういう社会性的な人権会議こそ柔軟な人材を日本から派遣したいものだ。大学の引退前の教授のご意向に左右される学者のリポートなんか何も社会的貢献に・・と一番理解しているのは学者自身だろう。
Thai movie : Spicy Beautyqueen In Bangkok. Action / Comedy
Starring : Winai Klaibutr, Jaturong Mokjok, Kotee
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Director : Poj Arnon
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Sound : Thai
Runtime : 136 Min.
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