
題名からして”売れ筋”を狙った作品だが、あまりにも退屈なのでさらにNHK WORLDの退屈なテレビ番組に切り替えてしまったほどなので最後まではみていないので作品についてアレコレはいえない。美人の誉れ高い(?)元ゴーゴーボーイが政府の指令で外国人実業家の秘密に迫る、タイ産ドタバタ+スパイ+ミュージカル映画。まずはタイ国に於ける「Go Go Boy」の定義をすると、ア)男装のまま素っ裸でペニスをシゴキながら踊る団体演技とイ)女装をしたゲイダンサーと大きく分類することができるが、この映画の主役は引退した後者の物語りである。女性の好みや美に関してバンコクほど世界の男の切ない気持ちが幅広いと認識させられる都市は珍しいのではと考える。
アジア最大の歓楽街といわれるバンコクだが、一夜の夢を追って訪れる男性観光客が餌食になるのもこのイ)の存在が大きく影を落としている。それほどオカマと認識しないでヤッテしまう男は後を絶たないほど見分けが難しいが、このIRON PUSSYは誰がみても男だし、しかも年寄りでお世辞にも”美しい”とは口が裂けても言えないが、劇中では”絶世の美女”という思考停止のような絶対的な設定がある。これはSMのような決めごとだが、もしかしたらこれは娯楽映画を装った実験映画ではないかと疑ってしまう迫力がある。この迫力を見事に壊すのがMIDIによる編曲と音源によるミュージカル映画としてのみすぼらしい伴奏であるが、予算のせいかわざとなのか制作会社に聞いてみないと解らない。
もう一つの主役はあのお城のような御殿かな。こちらのソープオペラでお金持ちの自宅の設定で登場する新興住宅の分譲住宅とは比べものにならない大邸宅だが、セットではなく本物というのが金満家タイらしくていい。つまりああいう冷房代がベラボウにかかるような何部屋もある居住空間に実際に暮らしている人間がいるというのは本当だ。つまり暮らしている人間が政府の要人としてタイ随一の金満家タクシン首相や厚生大臣にソックリさんが登場するアイロニーだ。
昔トム・ジョーンズが「何かいいことないか子猫ちゃん(What is the Pussy Cat?)」でなんで俺がこんな歌を...というボヤキを思い出したが、Iron Pussyとなると「鉄腕・・・」という日本語訳でそういう表現や快楽もあったのかと一度試したいような気にさせる映画ではない!監督や俳優で映画を選んでいるのではないので偶然にもタイ実験映画の雄であるApichatpong Weerasethakulの作品というのを知ったが、それでハリウッドが製作中に投資した訳か。納得!
Michael Shaowanasai
アジア最大の歓楽街といわれるバンコクだが、一夜の夢を追って訪れる男性観光客が餌食になるのもこのイ)の存在が大きく影を落としている。それほどオカマと認識しないでヤッテしまう男は後を絶たないほど見分けが難しいが、このIRON PUSSYは誰がみても男だし、しかも年寄りでお世辞にも”美しい”とは口が裂けても言えないが、劇中では”絶世の美女”という思考停止のような絶対的な設定がある。これはSMのような決めごとだが、もしかしたらこれは娯楽映画を装った実験映画ではないかと疑ってしまう迫力がある。この迫力を見事に壊すのがMIDIによる編曲と音源によるミュージカル映画としてのみすぼらしい伴奏であるが、予算のせいかわざとなのか制作会社に聞いてみないと解らない。
もう一つの主役はあのお城のような御殿かな。こちらのソープオペラでお金持ちの自宅の設定で登場する新興住宅の分譲住宅とは比べものにならない大邸宅だが、セットではなく本物というのが金満家タイらしくていい。つまりああいう冷房代がベラボウにかかるような何部屋もある居住空間に実際に暮らしている人間がいるというのは本当だ。つまり暮らしている人間が政府の要人としてタイ随一の金満家タクシン首相や厚生大臣にソックリさんが登場するアイロニーだ。
昔トム・ジョーンズが「何かいいことないか子猫ちゃん(What is the Pussy Cat?)」でなんで俺がこんな歌を...というボヤキを思い出したが、Iron Pussyとなると「鉄腕・・・」という日本語訳でそういう表現や快楽もあったのかと一度試したいような気にさせる映画ではない!監督や俳優で映画を選んでいるのではないので偶然にもタイ実験映画の雄であるApichatpong Weerasethakulの作品というのを知ったが、それでハリウッドが製作中に投資した訳か。納得!
Michael Shaowanasai
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