
美味しい料理なら誰でもレシピを知りたいし、どうやって料理しているのか調理場を覗いてみたくなり、運が良ければシェフに聞いてみたくなるのも当然だ。まずは仕込みからだが、この監督の前作マッハもそうだが息もつかせないアクションを延々と出し惜しみなくしかも、リアルタイムのワンカットでの撮影が特色となっている。この映画のDVDにはおまけとしてプラッチャヤー・ピンゲーオ監督自らアクションについて解説するオマケがついている。
「自然にリアルに」ということがアクションの基本だと、「階段で倒れる時は本当に痛そうに前屈みになって・・・」とかなりスタントマンには痛い注文をだしている。「こういう撮影はヨーロッパか米国人のカメラマン」とジャン・レノに似たカメラマンは慣れた手つきでARRI社のカメラを操作している様子をみて「本当に階段も一緒に駆け上るので疲れて大変です」とタイ人らしい気の使い方。スタントマンはかなり暑い撮影現場で防具を隠すために不自然な厚着での演技を余儀なくされる。
休憩にはいると気付はもちろんあのハッカのあの嗅ぎクスリ。それでも足りなくTony Jaaはアンモニアを嗅がされている
しかし、この建物の構造はどこかで見た事がある。円形のホールを中心に踊り場のない階段スロープが上まで続く。あ、あのNYのセントラルパークの近所にあるグッケンハイム美術館の構造とソックリ。しかし、実際にはここには田舎の国道沿いのような寂れた廃屋でマンハッタンとは何万キロも離れている。しかし、ここでこの廃屋ビルはもともと何の施設だったのか?映画ではマッサージパーラという設定だが、最上階までにドアなどのつくりには個室の羅列するような構造ではないし、アクションで客と娼婦が驚いている部屋はモーテルの感じすらある。しかし、ホテルにしても客室はなさそうだし、レストランにしても最上階に客席があるなんてそんな馬鹿な経営者はいない。一つ考えられるのが、マッサージパーラの認可が得られなかったクラブの可能性が一番近いかもしれない。
実際、バンコクにはこういう朽ち果てたようなエンタテーメントの遺跡は数多く残っている。この間までラマ9世通りで廃屋になったお風呂ビルも立派に再生して、またお伽話の綴れ織りを続けている。やはりここでは全部撤去して更地にするよりは外壁だけ残しておいたほうが建設費は安いのだろう。だから昔、シーロムに最初に進出したホリデイ・インも以前のモーテルのような丸い窓のままリニューアルして白壁はあのタイ特有の中途半端な再生塗りで誤摩化していたが最近はどうなっているんだろうか。
監督の編集室にはMac G5と筐体とFinal Cut Proのソフトでの編集。結局この撮影には一ヶ月かかってアクションは計5回のキューと説明している。今回のアクションでユニークなのは後のほうのスプリンクラー洪水環境でのアクションだ。手足の動きと水しぶきが連動しているのはアクションの緩急がうまく利用されているし見る方としてはフェイントをかけられたような快感だが、そうタイ人は洪水で水の扱い方を心得ているのかも知れない。
「自然にリアルに」ということがアクションの基本だと、「階段で倒れる時は本当に痛そうに前屈みになって・・・」とかなりスタントマンには痛い注文をだしている。「こういう撮影はヨーロッパか米国人のカメラマン」とジャン・レノに似たカメラマンは慣れた手つきでARRI社のカメラを操作している様子をみて「本当に階段も一緒に駆け上るので疲れて大変です」とタイ人らしい気の使い方。スタントマンはかなり暑い撮影現場で防具を隠すために不自然な厚着での演技を余儀なくされる。
休憩にはいると気付はもちろんあのハッカのあの嗅ぎクスリ。それでも足りなくTony Jaaはアンモニアを嗅がされている
しかし、この建物の構造はどこかで見た事がある。円形のホールを中心に踊り場のない階段スロープが上まで続く。あ、あのNYのセントラルパークの近所にあるグッケンハイム美術館の構造とソックリ。しかし、実際にはここには田舎の国道沿いのような寂れた廃屋でマンハッタンとは何万キロも離れている。しかし、ここでこの廃屋ビルはもともと何の施設だったのか?映画ではマッサージパーラという設定だが、最上階までにドアなどのつくりには個室の羅列するような構造ではないし、アクションで客と娼婦が驚いている部屋はモーテルの感じすらある。しかし、ホテルにしても客室はなさそうだし、レストランにしても最上階に客席があるなんてそんな馬鹿な経営者はいない。一つ考えられるのが、マッサージパーラの認可が得られなかったクラブの可能性が一番近いかもしれない。
実際、バンコクにはこういう朽ち果てたようなエンタテーメントの遺跡は数多く残っている。この間までラマ9世通りで廃屋になったお風呂ビルも立派に再生して、またお伽話の綴れ織りを続けている。やはりここでは全部撤去して更地にするよりは外壁だけ残しておいたほうが建設費は安いのだろう。だから昔、シーロムに最初に進出したホリデイ・インも以前のモーテルのような丸い窓のままリニューアルして白壁はあのタイ特有の中途半端な再生塗りで誤摩化していたが最近はどうなっているんだろうか。
監督の編集室にはMac G5と筐体とFinal Cut Proのソフトでの編集。結局この撮影には一ヶ月かかってアクションは計5回のキューと説明している。今回のアクションでユニークなのは後のほうのスプリンクラー洪水環境でのアクションだ。手足の動きと水しぶきが連動しているのはアクションの緩急がうまく利用されているし見る方としてはフェイントをかけられたような快感だが、そうタイ人は洪水で水の扱い方を心得ているのかも知れない。
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