1001タイ映画、千夜一画 

タイ映画またはショートフィルム他で心の琴線に触れたアーカイブ。

番外編「AKIKOの冒険」

2005-06-19 00:48:01 | タイ映画
タイでAKIKOというと乾燥フルーツのスナック菓子を中心に若者達に人気の関連グッツを販売して急速に売上げを伸ばし、タイ国内にAKIKO旋風を巻き起こしているブランド名である。その中心キャラクターがあの金太郎のような顔をした女の子で、”ブランド国”日本からの輸入製品という錯覚を起こす位置付けを獲得している。香港、マレーシア、シンガポール、NY、パリとインターナショナル・フランチャイズで市場を拡大、そのAKIKOが今度は日本へ逆輸入(?)を狙っている。「本当は原宿へ出店したい」と語るのはAKIKOとそっくりのレモン副社長「将来はディズニーのように版権ビジネスを狙っている」と熱く語る。予算の問題でアニメは手が届かないものの同社の製作工房でショート漫画も公開し着々と進んでいるようにみえる・・・。が、実際に日本のアニメ会社が同キャラクターで作品を制作しようと企画すると、「スナック菓子」ブランドが全面に出ているため、スポンサーが二の足を踏んでしまうと実現していない。幻に終わった原作者自身の手による忍者ハットリ君とAKIKOの競演絵コンテはいまとなっては貴重なものとなったが、タイではまだAKIKO以上のアニメのキャラは登場していない。

伝説の「乾いたマンコー」事件は伊勢丹バンコクの日本人スタッフを慌てさせたが、回収命令の前にほとんど日本人観光客により買い占められてしまったという。マンゴーのドライフルーツはパッケージ印刷の日本語はごく単純な間違いの濁点が漏れたお陰でベストセラーとなったが、「復古版を出そうかな」と童顔が余計にお茶目な表情になった。その時に提案した一村一品運動の品目として登録することでの節税と輸出振興、さらに政府系銀行からの低利な融資など、少し経ったらバンコクポストのビジネス版にデカデカとこれがニュースになっていたのは驚いた。でも今でもどうやって製品とキャラを切り離していいいか良いアイデアは浮かばない。レモンによるとイヌとAKIKOはドラエモンとのび太のような関係でイザという時にはスパーパワーでAKIKOを救うという位置付けらしい。

AKIKOの海外フランチャイズ契約やサンプル作品が楽しめるHP http://www.akki-ko.com/

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