すっかりご無沙汰してしまった。
フリーになってから「仕事をしていないとおまんまの食い上げだ~」とう現実に気づき、気ばかりあせってなんだかブログを書くためにPCに向かう余裕がなくなってしまっていた。その間にも、心揺るがす出来事がいくつも…
初めての確定申告による納税も終わったので、少しずつまた書いていきたい。
ここ最近の出来事で、一番心に残っているのは、市川團十郎丈の死だ。
勘三郎丈が昨年、亡くなった時も心がつぶれるような思いがした。
あの才気あふれた舞台がもう見られないと思うと、目の前が暗くなったような…
そして、なぜもっと彼の舞台を見なかったのだろうと、何度も心の中でその思いを繰り返していた。
團十郎丈が亡くなったことへの思いは、それとは違った。
ただただ、悲しい。
その思いの強さは自分でも意外なほどだった。
團十郎さんのことをちょっとしたきっかけで思い出しただけで、涙が出てしかたがない。
ちょっと「天然」とも思えるような鷹揚さ。
正直、舞台を見ていても「うまいなあ」と思うことはあまりなかったけれど、そこにはどうしても團十郎丈でないとならない存在感があった。
おそらく、その「うまく無さ」加減が、團十郎さんへの思いを深くさせているのだと思う。
勘三郎丈が「天才」であったのに対し、團十郎さんは「努力の人」という印象だった。
厳しい批評を何度も目にしたことがある。
しかし、それを上回る存在感があった。
何より、思わずついていきたくなるようなお人柄の良さがにじみ出ていた。
実は、ほんの瞬間だったが、何度か言葉を交わしたことがある。
初めて、お話したのは、歌舞伎を見始めまもなくの頃、ふとしたきっかけで知り合った歌舞伎ファンの先輩に、「青成会」という、青山学院の卒業生からなる成田屋応援の会に参加したときのこ。
(私は青学関係者ではないのですが…)
その時のゲームの賞品で、團十郎丈手ずからいただいたのがこちら。「團十郎トートバッグ」である。
これはその年に成田屋後援会で作られたもので、ファン同士で
「何に使おうか?」「助六の水入りの天水桶の水入れようか?」
なんぞとバカな話をしたものである。
團十郎丈のことを思い出すと、しばらく涙が出てきてしまい、自分でもびっくりした。
そんなわけで、告別式にも駆けつけたのだが…
<青山斎場の入り口から、乃木坂トンネル側を過ぎてぐるりと列が…>
すごい行列で、あいにくお焼香の順番が来る前に、次の予定時間が来てしまって列を離れざるをえなくなってしまった。
「それでも」と、その予定が終わった後にも向かったのだが、さらに長い列になってしまっていたので断念。
青山墓地の中から、告別式会場に向かって手を合わせた。
参列の女性は、圧倒的に黒の紋付のお着物の方が多かったのが印象的。
黒の喪服は、近親者のみと教わった記憶があったので、こういう時どういう着物を着てこられるのか、興味津々だったからだ。黒の喪服が多かったのは意外。(もしかしたら、みなさん「團十郎丈の心の妻」というおつもりだったのかな…(^^;))。
フリーになってから「仕事をしていないとおまんまの食い上げだ~」とう現実に気づき、気ばかりあせってなんだかブログを書くためにPCに向かう余裕がなくなってしまっていた。その間にも、心揺るがす出来事がいくつも…
初めての確定申告による納税も終わったので、少しずつまた書いていきたい。
ここ最近の出来事で、一番心に残っているのは、市川團十郎丈の死だ。
勘三郎丈が昨年、亡くなった時も心がつぶれるような思いがした。
あの才気あふれた舞台がもう見られないと思うと、目の前が暗くなったような…
そして、なぜもっと彼の舞台を見なかったのだろうと、何度も心の中でその思いを繰り返していた。
團十郎丈が亡くなったことへの思いは、それとは違った。
ただただ、悲しい。
その思いの強さは自分でも意外なほどだった。
團十郎さんのことをちょっとしたきっかけで思い出しただけで、涙が出てしかたがない。
ちょっと「天然」とも思えるような鷹揚さ。
正直、舞台を見ていても「うまいなあ」と思うことはあまりなかったけれど、そこにはどうしても團十郎丈でないとならない存在感があった。
おそらく、その「うまく無さ」加減が、團十郎さんへの思いを深くさせているのだと思う。
勘三郎丈が「天才」であったのに対し、團十郎さんは「努力の人」という印象だった。
厳しい批評を何度も目にしたことがある。
しかし、それを上回る存在感があった。
何より、思わずついていきたくなるようなお人柄の良さがにじみ出ていた。
実は、ほんの瞬間だったが、何度か言葉を交わしたことがある。
初めて、お話したのは、歌舞伎を見始めまもなくの頃、ふとしたきっかけで知り合った歌舞伎ファンの先輩に、「青成会」という、青山学院の卒業生からなる成田屋応援の会に参加したときのこ。
(私は青学関係者ではないのですが…)
その時のゲームの賞品で、團十郎丈手ずからいただいたのがこちら。「團十郎トートバッグ」である。
これはその年に成田屋後援会で作られたもので、ファン同士で
「何に使おうか?」「助六の水入りの天水桶の水入れようか?」
なんぞとバカな話をしたものである。
團十郎丈のことを思い出すと、しばらく涙が出てきてしまい、自分でもびっくりした。
そんなわけで、告別式にも駆けつけたのだが…
<青山斎場の入り口から、乃木坂トンネル側を過ぎてぐるりと列が…>
すごい行列で、あいにくお焼香の順番が来る前に、次の予定時間が来てしまって列を離れざるをえなくなってしまった。
「それでも」と、その予定が終わった後にも向かったのだが、さらに長い列になってしまっていたので断念。
青山墓地の中から、告別式会場に向かって手を合わせた。
参列の女性は、圧倒的に黒の紋付のお着物の方が多かったのが印象的。
黒の喪服は、近親者のみと教わった記憶があったので、こういう時どういう着物を着てこられるのか、興味津々だったからだ。黒の喪服が多かったのは意外。(もしかしたら、みなさん「團十郎丈の心の妻」というおつもりだったのかな…(^^;))。
私も、中村屋さん以上に成田屋さんの訃報にはがっくりきちゃいまして・・・。旧歌舞伎座のさよなら公演で観たのが最後になっちゃいました。
きっと大好きでいらした宇宙をも見渡せるところにほどなく達せられることと思いますし、自在に歌舞伎座をも俯瞰でご覧になられることと思います。こんど成田屋さんのお話きかせてください。
そうですね。
大好きな宇宙の星になられたと思うと、少し心が休まります。責任感の強い方だったから、きっとこれからも歌舞伎を見守ってくださいますね…。
確定申告は…
私も長いこと会社任せだったので、「なんだ、これ!?」ってことがいろいろありました(汗)。