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オスカルやアンドレが身に着けていたシャツは、どんな感じだったろう?
シャツの上に羽織る豪華な宮廷着や軍服は基本的に洗濯できないため、汗をかいたシャツはすぐに洗濯ができるよう、丈夫なリネンで作られていた。「ベルばら」では、自宅でブラウス(orシャツ)姿で寛ぐオスカルがよく描かれている。オスカルが着用するブラウスは、光沢があって滑らかな上質の絹でできているような気がする。リネンもいいけれど、彼女には絹のブラウスが似合いそう。(少女マンガの世界だから、何でもリアルを追求しなくてもいいように思う。)けれどアンドレは平民ということもあり、実用的なリネンのシャツを着ていただろう。
↓ 1775年~1790年頃のリネンシャツ。
↓ 1775年~1800年、フランスのリネンシャツ。アンドレが着ていたのはこんな感じ?
↓ 1807年のリネンシャツ。
↓ 18世紀のリネンシャツ。
どのシャツも、ウエスト部分がとてもゆったりしている。漫画ではアンドレのシャツは結構前が開いているけれど、実際はあんなにオープンなシャツはなかったのでは?オスカルもアンドレも、オンとオフ、いずれの時もシャツを着ていた。あの時代、シャツは中に着るもので、人に見せることはそれほどないから、色は白でデザインもそれほど凝っていない。その代わり手の込んだデザインの上着を頻繁に着替えることで、男性は豊かさを誇示しながらおしゃれを楽しんだ。オスカルとアンドレは、どの程度ファッションに関心を持っていたか?ヴェルサイユ宮廷に伺候すれば、最新流行ファッションはわかるけれど、「あれを着てみたい。これが欲しい。」といった物欲は、二人ともなかったように思える。ばあやが用意してくれたシャツを二人とも文句を言わず、ありがたく着用していたのではないかと勝手に推測している。
読んでくださり、どうもありがとうございます。
どこからともなく金木犀の香る季節になりました。
オスカルは軍人だったので、最先端のおしゃれを追い求めるということにはあまり興味なかった感がありますよね(ハンカチ集めてたとの情報はありますが)。
ただ、私もオスカルのブラウスはシルクであって欲しいかな。お洗濯は大変ですが。
リネンは、水に濡れると強度を増すので、アンドレにはゴシゴシ洗えるリネンのシャツでしょうか。
お洒落で、1つ気になるのは、毒入りワインで心中しようとしたとき、いつになく華やかな上着(アビ)を着ていました。なのにオスカルは「今日は一張羅を着てどうした?」などの一言もなく(ようはスルー)…。
もちろん、きちんとした服を用意してあるのは当然なんでしょうが、あれはアンドレが自分で注文したのでしょうか…。フェルゼンの洗練された服装を見て、あんな感じに、なんて思っていたりして、なんてこれまた妄想ですが…。
先日りら様に教えていただいた惣領冬実先生のブログを読みました。
レースの模様など、とても細かく精密に描かれ、腱鞘炎になってしまったと。
その原画が銀座で見られるとのことですが、とても見てみたいのですが残念ですがちょっと実現しそうにありません。
原画は、色の濃淡や線の強弱など、先生の息遣いも聞こえてきそうな、躍動感なども感じられるような気がしますね。ほんと、一つの絵画のようなのでしょうね。
>ただ、私もオスカルのブラウスはシルクであって欲しいかな。お洗濯は大変ですが。
オスカルには上質の、光沢があって滑らかな素材の純白のシルクが似合いますよね。フェルゼンもジェローデルも同じく。でもアンドレはリネンが絶対に似合います。愛の告白場面でオスカルがアンドレの胸に飛び込んだ時、太陽の匂いをいっぱい含んだ、懐かしい香りがしたはず。もしアンドレが絹のシャツを着ていたら、指が滑ってしまってしっかりアンドレを抱きしめられません。
>オスカルは「今日は一張羅を着てどうした?」などの一言もなく(ようはスルー)…。
そうですよねぇ。何か特別パーティがあったわけでもないのに、オスカルは不自然に思わなかったのか?それとも「ヌーベル・エロイーズ」に感動して、アンドレのいつもと違う服装には気が付かなかったのか?
近衛隊時代、アンドレはオスカルと共にヴェルサイユ宮殿内に入ることがあったので、ジャルジェ夫人とばあやが「恥ずかしくないように」と、きちんとした宮廷着をアンドレにも用意しておいたとか。
>レースの模様など、とても細かく精密に描かれ、腱鞘炎になってしまったと
惣領先生は絶対に手を抜かず、最高のものを描こうと、とことん極める方なのだと思いました。今はPCで専用ソフトを使って漫画を描く人がほとんどではないかと思いますが、惣領先生は一本一本の線を、手で描いており、それだけでも感動します。marineさま、いつか機会があったら、ぜひご覧くださいね。