1775年6月11日、パリから東北東へ約130km 行った場所にあるランスのノートルダム大聖堂で、ルイ16世の戴冠式が行われた。
ランス大聖堂---816年、ルイ1世から始まり、1825年のシャルル10世に至るまで、歴代25人のフランス王がここで戴冠式を執り行った。ルイ16世の時代、ヴェルサイユから衣装など必要なものを馬車に積み、大勢のお伴を引き連れ、いったい何日かけて移動しただろう?ルイ16世もアントワネットも、さぞ疲れただろう。この大聖堂は1991年、ユネスコの世界遺産に登録されている。
劇画の「ベルばら」では、アントワネットは盛装姿のルイ16世を見て「フランス史の教科書の挿絵にあった、歴代国王の姿とそっくり同じ。素晴らしい」と感動の涙をこぼしている。
新国王夫妻がヴェルサイユに戻る途中、ロベスピエールから祝辞を受ける。このころはまだ、フランス国民はルイ16世もアントワネットも敬愛していた。国民に寄り添う気持ちを、二人がもう少し持ち合わせていたら、あるいは歴史は変わったかもしれない。
読んでくださり、ありがとうございます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます