アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

銅版画制作全般の把握

2015-11-26 20:03:27 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 今日でようやく銅版画制作全般を把握した。私が知りたかったのは、制作だけでなく、道具の手入れや後片づけを含め、具体的に何が必要なのかということだった。
 銅版画を始めるにあたり、これこれのものが必要です、と最初に明確に教えないのはいかがなものか。銅板や彫る道具、紙やインクといった、初心者がぱっと思いつくもの以外に、具体的に何がどれだけ必要なのかを最初に明示すべき。まず総量を教える。それが先。個々の銅版技法の紹介も大事だがそんなものは後回しでいい。銅版画制作は用意すべき細かい備品が多岐にわたるため、まずそれを紹介しないといけない。これらのものを全て揃えるにはかなりの時間とお金がかかる。
 銅版画制作をテレビゲームで遊ぶことに譬えると、付属機器がたくさん要るという感じ(付属機器は買わないと遊べない)。だから銅版画制作は敷居が高い(もちろん最難関は銅版プレス機の確保問題)。油絵制作とは比較にならない。
 私は図書館で借りた本とインターネット検索で、具体的な銅版画制作手順に従い(以下の項目ごとに)、何が必要なのかをリストアップした。
①銅板から銅版を作るのに何が必要か。
②銅版を彫る道具を研ぐには何が必要か。
③それぞれの銅版画技法には何が必要か。
④銅版画の用紙を刷れる状態にするには何が必要か。
⑤銅版画プレス機を使うには何が必要か。
⑥銅版画を刷れる状態するには何が必要か。
⑦プレス機で銅版画を刷ったあとには何が必要か。

 これによって具体的に揃えなければならないものがはっきりする。計量カップやパネルも要るし、寒冷紗や人絹は大量に要る(もし不足したら制作は中止せざるを得ない)。
 その他に不要になった腐食液の処理だとか、いったい何枚刷れるのかとかいったこともわかり、これでほぼ疑問が解消したことになる。
 いやー、大変だ。銅版画制作は。さまざまな道具の収納場所の問題もある。油絵制作のように必要な物は絵具箱に収まるのとはわけが違う。いったい一揃い用意するだけでいくらかかるんだろうか。何事も初期投資さえしっかりしておけば、あとは消耗品の購入だけで済む。あとで計算しておこう。
 もうエッチングもアクアチントも最初はやらず、ドライポイントだけにするかな。エングレーヴィングはビュランをとにかく1本買って練習してみると。メゾチントも当面やらない。こうすればかなり初期投資額を抑えられる。でもそういうのってどうなんですかねえ。今は銅版画=エッチングなので、つまり基本はエッチングで部分的に他の技法を使うようなので、エッチングは避けて通れない。
 うーむ、よく考えておこう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿