アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

次の制作、油彩技法追求

2015-07-23 23:05:39 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 今日は比較的涼しかった。涼しかったと言っても、夏にしてはなんですが。結構蒸し暑くなるようなことを言ってましたが、別に大したことないじゃん。もっとひどいことはざらでしょうに。まあそれはともかく暑いことは暑いので、結局何もする気になれず、ぼぉーっとしてます。

 さて、今描いているM80号はよく考えると自分の技法の集大成なので、さらに次の段階へ進みたいです。最初の技法は有色地に描くもので、今の、第2の技法は独自の白地に描くもの。この2つの技法を踏まえて、第3の技法へと一気に飛躍したい。つまり技術的にまだ伸び代はあると思ってます。逆に言えばそこまで。もうそれ以上の技術的進歩はないとも考えています。
 この第3の技法、私の頭の中では完璧に出来上がっています。後は実行するだけで、ちゃんとその通りにできるかどうか。第1の技法は豚毛筆でもできた。第2の技法は軟毛筆(ハードリセーブルでよい)でないとできなかった。第3の技法は豚毛筆と軟毛筆の両方を使わないとできない。第1と第2の技法で培ったものを第3の技法で生かす。今度の第3の技法は厚塗りになる。端的に言えば、厚塗り+グレージング。結果的に今までの技法はグレージングの練習みたいなものでした。その技術を今度は厚塗りに生かすと。
 ただしこの技法、かなりのデッサン力を要求されるような気もします。モデリングを、厚塗り1回でばしっと決められないとまずい、というような感じでしょうか。あれこれと画面上で絵具をこねくり回すようではつらいかなと。それだけのデッサン力があるのかどうか、少々怖れてもいます(それとも武者震いかな)。不安というより、ちゃんとできるの、という疑問があります。もともとそんなにデッサン力は高い方ではないので。そこのところがどうか。
 とはいえ実際にやってみないことにはわかりません。というわけで、いつもの小品での風景画制作で早速試そうと考えています。想像通りにやり遂げられれば画面に絶大な効果が現われるはずなんですが。画面に的確な段差が作れるのかどうか、そこが勝負の分かれ目でしょうか。

 それにしても暑くてやる気しません。9月の下旬にでも先送りしようかと。もちろんそんなことではいけないんですが。なまじ頭の中で製作手順がはっきり把握できてるだけに、妙な安心感があって、それが変な満足感になって、制作意欲の障害になってます。困ったもんです。結局これじゃあいけないとかなんとかいって、来月の頭にでもあ始めるんじゃないかと。8月、一番暑い時期です。乾きも速いので何もしないのはもったいない。貧乏性かな。


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