アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

銅版画プレス機問題

2015-11-23 06:16:30 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 先週の土曜の話。銅版画制作入門書を探しに都内の書店を回ってきた。高田馬場の芳林堂書店→神保町の三省堂書店→東京駅の八重洲ブックセンターと丸善→新宿の紀伊国屋書店(最後に池袋のジュンク堂へ寄るはずだったが止めてしまった)。
 で、成果はあるにはあったが、中途半端で期待外れ。安倍出版の「版画技法入門講座 銅版画を作ろう」を買っただけ(詳しくは「参考書」のカテゴリー記事、「銅版画を作ろう」を参照)。
 事前のインターネットでの下調べの方がよっぽど役に立った。もちろんこの本が役に立たないわけではないが。

 銅版画制作にはプレス機が必須なのだが、これをどうするか。これは銅版画制作者共通の悩みの種。大型の銅版画をするには大型のプレス機が必要だが、これが高価なうえに重い。100万円も珍しくないし、500㎏も珍しくない。買えたとしても置き場の問題がある。重たすぎて床が抜けてしまう。だから貸してくれるところを探し回ることになる。
 小型のものなら文房堂のがよいと思った。小型の銅版画しか刷れないが、そもそも銅版画はそんなに大きなものを想定していないし、小型しか制作しないのなら何の不都合もない。詳しくは文房堂のホームページを見てほしいが、簡単に紹介すると、

①プレス機モンプチMY型
  往復はがきサイズまで制作可、重量約7㎏、価格74000円+税
②S型プレス機
   A4サイズまで制作可、重量約24㎏、価格67000円+税
③M型プレス機
   A3サイズまで制作可、重量約49㎏、価格150000円+税

 という感じ。これならどれも買える(ただし③は重たい)。②が一番人気だとのこと。なるほど。ちなみにデューラーの、あの有名なメレンコリアⅠが23.9㎝×18.9㎝だから、A4(29.7㎝×21.0㎝)よりも小さい。つまり②で十分刷れるということになる。

 私自身、どれを買うのかという話になるが、財政事情から言えば①か②なら今すぐでも買えなくはない。③はちょっと今すぐは無理なのでお金を貯めないといけない。買うとしたらやっぱり①かなあ。私の場合とにかく軽いのが欲しい。どのみちあまり大きな銅版画を制作するつもりもないし、まずはやってみたいだけなので。
 とはいえ無理して買うのも財政が苦しいどころか悪化してしまうので、当面は買えない。親に立て替えてもらったBDレコーダーの支払いが来年3月で終わるから、そこで買うのが最も負担が少ない。ではそれまでどうするのかという話になるが、とりあえずは木版画を始めようかと考えている。どのみち木版画もやりたいのだからちょうどよい(木版画ならプレス機は要らない)。で仮に①を買ったら買ったで、銅版画もやればよい。つまり両方やればいいだけ。

 そんなところかな。来年3月までは木版画を制作しつつ、銅版画制作についての知識を深めておこうと思う。ネットでさらに調べつつ、図書館へも行って何か役立ちそうな本はないか探すとしよう。

 付)というわけでこの「版画制作記」が始まることになりました。とはいえ当面は不定期投稿で、実際の制作がいつになるのか、本人にもわかりません。木版画は木版画で新たに調べないといけないですしね。慌てずに、でも着実に取り組んでいきたいと思っています。

 今日予定していた「絵画制作記」のカテゴリー記事、「風景画改革その4」は延期しました。すみません。寒さでなかなか指触乾燥せず進まなくなっており、まだ下地ができていないので書くことがないからです。来週は投稿できると思います。


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