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版画技法入門講座
銅版画を作ろう 渡辺達正 安倍出版 定価2000円+税
現在、銅版画制作入門書として書店で手に入る本はこれしかない。つまりこれしか出版されていないのが現状である。残念ながらこれ1冊で済むというわけではない。インクについては、フランス製シャルボネ社55985番を初心者用として勧めているだけだし、銅版画用紙については一切触れられていない。プレス機についても詳しい説明がない。本書は制作手順についての詳しい説明だけである(ただし写真入りなので非常に分かりやすいが)。
実は銅版画制作では制作環境をどう整えるかが重要で、そのことに触れられていないのは致命的。特に銅版画制作で必要不可欠の銅板画プレス機を買うのか借りるのかについて一切書かれていないのは問題。プレス機自体が高価なのと(50万とか100万)、大型のものは大重量になるので(200㎏とか500㎏)、一般家庭の2階に置いたら床が抜けてしまう。小型のプレス機なら比較的安価で重量もそれほどないので買える(文房堂のが良さそう)。
この本は、安倍出版の季刊誌「版画芸術」に5回に分けて連載したものをまとめたものだから仕方がないのだろうが、せっかく出すんだったら大幅な加筆修正をして、初心者入門完全版にしてほしかった。なぜ絵画でなく版画なのか、版画はいったい何枚刷れるのか、サインはどう入れるのか、木版画と銅板画ではどう違うのか、なぜプレス機が必要なのか。初心者が知りたいことがあまりに書かれてなさすぎる。
とはいえ現状ではこの本しかないので、必要なら買っておくとよい。いつ絶版になるかわからない。あとは、本書に書かれていないことで知りたいことがあれば、インターネットで調べるしかない。
銅版画を作ろう 渡辺達正 安倍出版 定価2000円+税
現在、銅版画制作入門書として書店で手に入る本はこれしかない。つまりこれしか出版されていないのが現状である。残念ながらこれ1冊で済むというわけではない。インクについては、フランス製シャルボネ社55985番を初心者用として勧めているだけだし、銅版画用紙については一切触れられていない。プレス機についても詳しい説明がない。本書は制作手順についての詳しい説明だけである(ただし写真入りなので非常に分かりやすいが)。
実は銅版画制作では制作環境をどう整えるかが重要で、そのことに触れられていないのは致命的。特に銅版画制作で必要不可欠の銅板画プレス機を買うのか借りるのかについて一切書かれていないのは問題。プレス機自体が高価なのと(50万とか100万)、大型のものは大重量になるので(200㎏とか500㎏)、一般家庭の2階に置いたら床が抜けてしまう。小型のプレス機なら比較的安価で重量もそれほどないので買える(文房堂のが良さそう)。
この本は、安倍出版の季刊誌「版画芸術」に5回に分けて連載したものをまとめたものだから仕方がないのだろうが、せっかく出すんだったら大幅な加筆修正をして、初心者入門完全版にしてほしかった。なぜ絵画でなく版画なのか、版画はいったい何枚刷れるのか、サインはどう入れるのか、木版画と銅板画ではどう違うのか、なぜプレス機が必要なのか。初心者が知りたいことがあまりに書かれてなさすぎる。
とはいえ現状ではこの本しかないので、必要なら買っておくとよい。いつ絶版になるかわからない。あとは、本書に書かれていないことで知りたいことがあれば、インターネットで調べるしかない。
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