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4月3日の祈祷会の内容です。

2024-04-02 20:26:00 | 日記
祈祷会      ヨシュア記22:1~20「目立って大きい祭壇」    2024.4.3

 ヨシュア記はイスラエルの人々が神から示された約束の土地を得ることと、その土地を12部族で分けて住むことが書かれてあります。すでに、12部族の土地の割り当ては終りました。逃れの町の設定も終りました。レビ人の町とその放牧地も与えることもできました。

 今日のヨシュア記22章は、ヨルダン川東岸諸部族の帰還のことが書かれてあります。モーセの時代に、イスラエルの人々はヨルダン川東岸地域を占領していました。この地域は家畜を育てるのは適した地域でした。そこで、ルベン族、ガド族はこの地域を自分たちの土地にしたいとモーセに申し出ます。モーセは最初、反対しましたが、彼らがこの土地を得た後でも、ヨルダン川を渡り、先頭になって戦いに出て行くといいましたので許可しました。その後で、マナセの半部族も東岸の北部を手に入れていくのです。(民数記32章)ヨシュアは、イスラエルの人々がヨルダン川を渡る前に、ルベン族、ガド族、マナセの半部族に、モーセとの約束を思い出し、それを実行するように促します。すると、彼らはもちろん実行するといいます。(ヨシュア記1:12~18)

 ルベン族、ガド族、マナセの半部族の人々はモーセと約束したこと、またヨシュアと誓ったことをその通り実行してきたのです。今日のヨシュア記22章で、ヨシュアは、ルベン族、ガド族、マナセの半部族を呼んで「あなたたちは、主の僕モーセが命じたことをことごとく守っただけではなく、わたしが命じたすべてのことにも聞き従った。あなたたちは、今日に至るまで長い間、同胞を見捨てず、あなたたちの神、主の命じられた言いつけを守ってきた。しかし今や、あなたたちの神、主は約束されたとおり、同胞に安住の地をお与えになったのだから、あなたたちは主の僕モーセから受けたヨルダン川の東側にある自分の所有地の天幕に帰るがよい。」(ヨシュア記22:1~4)といいました。しかし、「ただ主の僕モーセが命じた戒めと教えを忠実に守り、あなたたちの神、主を愛し、その道に歩み、その戒めを守って主を固く信頼し、心を尽くし、魂を尽くして、主に仕えなさい。」(5節)ということを忘れてはいません。

 ヨシュアは彼らを祝福して送り出すのです。ヨシュアの祝福の言葉は「多くの財宝、多数の家畜、金、銀、銅、鉄および数多くの衣服を天幕に持ち帰りなさい。敵から分捕った物は、兄弟たちと分け合いなさい。」(8節)というものでした。ルベン族、ガド族、マナセの半部族はカナンの土地のシロでイスラエルの他の部族と別れて、モーセを通して受けた自分たちの土地、ヨルダン川東岸に帰って行きました。これで一件落着かを思いましたが、ここである事件が起ります。これは、イスラエルの人々にとって、とても大きな事件に発展する可能性があったのです。

 ルベン族、ガド族、マナセの半部族の人々がヨルダン川のゲリロトについた時、そこに1つの祭壇を築きました。それは目立って大きい祭壇でした。これが問題の発端です。ヨルダン川の西岸にいるイスラエルの人々は、ルベン族、ガド族、マナセの半部族がカナンの自境、ヨルダン川のイスラエル側のゲリロトに祭壇を築いたとの知らせを聞きます。これを聞いたイスラエルの人々は、シロに集まって協議し、彼らに対して軍を差し向けることにしたのです。でもその前に、イスラエルの人々はまず、ギレアド地方にいるルベンとガドの人々、およびマナセの半部族のもとに祭司エルアザルの子ピネハスを遣わしました。同行者は、イスラエルの各部族から10名の指導者たちでした。いずれもイスラエルの部隊の家系の長でした。

 ピネハスたちは、彼らルベン族、ガド族、マナセの半部族の人々に「お前たちは今日、イスラエルの神、主に背いたこの背信の行為はいったい何事か。お前たちは、今日、自分たちのために祭壇を築いて、主に逆らっている。」(16節)と強く批判しています。主にささげものをする祭壇は、主の許しのもとで行われるべきで、この時はシロ以外では許されないものでした。これには過去の苦い経験がイスラエルの人々にはあったからです。1つには、かつてペオルで犯したあの罪は、我々にとってささいなことであっただろうか。あのとき、主の共同体全体に災害がくだり、今日に至ってもまだ清められていないではないか。(17節)といっています。ペオルでの出来事は民数記25章に書かれてあります。シティムという場所で、イスラエルの人々はモアブの娘たちに従って背信の行為をするのです。娘たちは自分たちの神々に犠牲をささげるためにイスラエルの人々を招き、人々はその食事に加わって娘たちの神々を拝んでしまったのです。このイスラエルの人々の罪によって、主は激しく憤り、イスラエルに災いを送りました。その災害で死んだ者の数が24000人あったのです。更に、アカンの罪のことがいわれています。これはヨシュア記7章に書かれてあります。イスラエルの人々がエリコの町を攻撃した時に、主はヨシュアを通して、イスラエルの人々にすべてのものを滅ぼし尽くせと命じていました。それなのに、アカンは美しいシンアルの上着、銀、金の延べ板を盗み、自分の天幕の地下にそれらを隠していたのです。このアカンの罪によって、イスラエルの人々は、アイの町の攻撃に失敗してしまいました。1人の罪は、イスラエル全体の罪になるということです。罪の結果として、アカンだけではなく、家族も一緒に石打ちの刑になってしまいました。

レビ記17:8~9
また、彼らに言いなさい。イスラエルの家の者であれ、彼らのもとに寄留する者であれ、焼き尽くす献げ物または和解の献げ物をささげるとき、それを主にささげるのに臨在の幕屋の入り口に携えて行かない場合には、その者は民の中から断たれる。

 当時、シロに幕屋が置かれていました。シロ以外で、ささげものをささげることはできなかったのです。彼らが目立って大きな祭壇は、それに反するものだったからです。すぐに軍隊を差し向けるとありますが、この危機に、イスラエルの人々は丁寧な対応をして乗り越えていきます。詳細は次回に触れていきます。

祈り 神よ、聖書の学びと祈る時を与えてくださり、ありがとうございます。1人の罪が、イスラエルの人々全体の罪になっていく。とても厳しい内容です。人の罪に対する神の思いが出ています。ここからイエス・キリストの十字架のことを考えます。神の御心を少しでも知ることができますように導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                                 」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)