地震が発生した事は昼頃に当時
東京で働いていた時にテレビの
ニュースを見て惨状に驚きまし
た。黒煙の上がる神戸長田地区
や倒壊した高速道路は地震によ
る都市破壊の凄まじさを初めて
目の当たりにしました。実家の
家族の話だとつき上げるような
衝撃で朝方に目が覚めたと聞き
ました。震源地からはかなり遠
い所でも地震の威力を感じたと
言います。まだ携帯もなく警報
音が出るようなシステムはなく
被害の実態が東京に届くまでは
時間を要しました。現在のよう
な警戒警報などありませんから
実情を知るのは随分と後でした。
妹も当時働いていた芦屋の住居
で被災をしていました。今は
日本全国どこで地震が発生して
も直ぐに情報が行き渡るので
ほぼ自宅にいて被害の有様すら
リアルに見る事になり、何とな
く傍観者的な感覚になっていて
恐怖感が薄れ、まるでバーチャル
な事のように捉えられているよう
な気がしています。この年には
その後オウム真理教による地下鉄
サリン事件も発生しました。
この30年間で一体何が進歩した
のだろうと思います。怪しげな
宗教的組織や災害対策も全く変わ
らないし、被災者の避難所も当時
と余り変わっていません。