昨年末来、肺ガンで闘病中だった父が、一昨日(20日)の夕方、息を引き取りました。享年86でした。
8月に一時退院した後、本人が病院に戻りたくないというので、以後、医師である弟の管理のもと、母と妹を中心に、都内の自宅で3ヶ月間介護していましたが、一昨日、とうとう意識がなくなって、家ではどうにも対応できなくなり、一昨日の午前10時頃に病院に搬送しました。
病室に入って数時間は高かった心拍数が徐々に低くなり、呼吸の間隔も長くなって、母と私、妹、弟、弟の妻、甥っ子二人が見守る中、午後5時43分に、最後に小さく一息ついて父は逝きました。闘病中は、肺の病いゆえ、しつこい咳に苦しめられていましたが、家族に囲まれ、本人にとっては幸せな死に際だったと信じます。
介護は主に母と妹がしていましたが、私も寮の仕事が空いている時は、できるだけ父の見舞いに行っていたので、寮生諸君には大なり小なり迷惑をかけたことと思います。この場を借りてお詫びします。
通夜は明23日、葬儀は24日に、小生の本師を導師に拝請して、杉並区にある師寮寺の永福寺会館というところで、営むことになりました。父は在家ゆえ、私も「遺弟」ということにはならず、堂行と維那を勤めます。
「袖擦りあうも多生の縁」とやら。いつかどこかで、それとは気づかずとも、必ず父と再会することを信じて、私は私の人生を、今後も粛々と生きて行きたいと思います。