Grazie mille!

美しさは日々の小さな積み重ねから。

SALEも最終

2011-01-27 18:29:25 | AVANTI通信
Buon gioruno

   まだまだ寒い日が続いています。
   あと1ヶ月は冬物のお世話になりそうですね。

   この時季、SALEの最終チェックをおススメ致します。
   50%OFFなんて看板がウィンドウに掲げられていたら
   ちょっと覗いてみて下さい
   上質でシンプル、更に「言葉」を発する雰囲気のある洋服と遭遇したら迷わずご試着を。
   きっと貴女を待っていたはず。
   サイズがジャストなら、是非一緒に帰ってあげて下さいね。


              
          50%OFF ニットの襟の飾りに注目です                                  50%OFF 羊皮


              
          50%OFF オーガンジとサテンのコンビOP                               50%OFF ジャージ素材のベッチンJK 



   「言葉」を発する洋服って・・?
   そう思っている方、勿論いらっしゃいますよね。
   売り手の「想い」を感じる物のことを、私はそう表現しています。
   売り手だけではありません。作った方の「想い」も然りです。

   「値段」が高いものは「上等」で当たり前です。
   でも、その当たり前にあぐらをかいているお店は「幸せ」をお届けできない。
   「上等」なものに「命」を吹き込んでこそ、それは「ブランド」として通用していくのです

   なぁ~んて、これは私の持論です。 


                 
                      50%OFF ベルベットとシフォンのコンビOP


   小学校4年生の時に初めて「お茶」を頂きました。
   お茶室で先生と二人っきりでとても緊張しましたが、お道具が動いているように見えて
   それはそれは不思議な体験だったのです。

   先生の手の動きが一連の流れの中で、次はあれ・・次はこれ・・というように
   お点前の経験がない小学生の私でも察知できたのです。
   先生は「心を込めたら、お道具に命が芽生えてお道具の方から自然と人間の手を動かしてくれる。」と
   仰っていました。この言葉が私の基本的な仕事に対しての「想い」になっています。

   私のご提案する「洋服」には「命」があると思っています。
   大切なお客様が心から嬉しい・・と幸せな気持ちになって頂ける様に、
   日々「洋服」達に言って聞かせているのです 「大切にしてくれる人を見つけるのよ!」って。
   「洋服」達は私の片腕でもあり家族です。私のことをいつも全力で応援してくれています。

   だから、ほんとうに長くお付き合いをして下さる方に着て頂きたいと思っています。
   今日も「嫁入り」をさせるが如く、お客様へお届けさせて頂きました


    

節分

2011-01-24 18:24:20 | 美しい生活
 1月も終盤を迎えましたね。
 大寒が過ぎて、まさに一番寒いこの頃です。
 お元気ですか?


                
                  <節分の室礼> 枡・豆・柊・いわし・あたり棒・柑橘 写真提供「室礼三千」教室より


        あと10日ほどで節分ですね。
        皆様のご自宅では「豆まき」はしますか?
        我が家では「恒例行事」なのです。
        覚えている限り・・豆を撒かなかった事はありません。
        一升枡に炒り豆を入れ、まずは神様へ献上してからそれはそれは大事そうに父が枡を抱える。
        幼い頃は一緒に大きな声を張り上げて「鬼は外!福は内!」なんてやってました・・けど、
        お年頃になると、そっとその場から逃げるように身を隠し・・。
        が、しかし「早く来い!」の一言に泣く泣く父の後ろで撒いたものです。

        でも、父が亡くなってからは私が「家長」なのでしっかり声を張り上げて撒くようになり
        今では姪たちに「早くおいで!」などと申しております

               
     お多福さんで福を呼ぶ                      京都の吉田神社の鬼払いの方相氏     
     
     
            さて「節分」とは文字通りで季節を分けるという意味です。
            もともとは立春・立夏・立秋・立冬の前日を「節分」と言われていました。
            現在では、ご存知の立春の前日のみが「節分」として年中行事に残っています。
            
            季節の変わり目には自然も体調も変化しやすい時。
            病気・不幸・不作・・「鬼」はそんな悪いこと全ての象徴だったのです。
            立春の前日(季節の分かれ目)に鬼祓いをすることで
            新しい春を清らかに迎える行事が「豆撒き」です。

            「豆」は魔目を打つことに通じますが、それと同時に五穀豊穣のひとつとしての
            大切な作物。「難」を打ち払うのには格好のものだったのでしょうね。
            玄関に柊を飾るのは、柊の枝には棘があり鬼の侵入を防ぐため。
            そこにいわしを焼いたものを下げる・・いわしのきつい匂いで「鬼退治」。
            邪気悪霊を追い払う為の「知恵」の結集です。



                        
             南天に浅草寺の節分のお札をつけて            小布施で出会った「お福さん」と鬼の面



            常に「祈り」を捧げることで人生の節目を過ごすことを続けてきた日本人。
            行事を続けることで大切なものを「守る」という意識を培っているように思えます。
            実際私も、両親から受け継いできた様々な「年中行事」をこなしていくうちに
            そんな「想い」を重ねてきたように感じます。
            
            何百年と続けられている「年中行事」は日本人の「底力」
            そこには「家族一緒」にという温かな幸せがありますよねぇ~
            
            もし、「豆撒き」をしたことの無い方がいらっしゃったら
            今年は試してみて下さいね
            大きな声で「鬼は外!福は内!」・・叫んでみれば分かりますっ
            ちょっぴり恥ずかしいけれど、すっきり気持ちが洗われます。
            そして、心の中で祈って下さい。
            貴女の大切な方の幸せを必ずその幸せが貴女にも届きますから

  2月3日迄、浅草の浅草寺で「福豆」と節分のお札を頂く事が出来ます。
  我が家ではこれも「恒例」のひとつです。

               「室礼三千」のHPはブックマークからご覧頂けます。
               是非、体験見学も出来ますのでご興味のある方はご連絡してみて下さいね。 

           
  
 

1月の教室

2011-01-15 17:02:36 | La Cucina AVANTI 料理教室
       Buon gioruno! 皆様、お元気ですか?

   1月も中旬になりました。
   今日は全国的に大荒れの日だとか・・九州も雪が降っているみたいですね。

   くれぐれも 暖かくしてお過ごし下さい

   鏡開きも済み、松飾りを片付けて我が家の玄関には「うさぎ」さんが
   お客様をお迎えする為にスタンバイ
   古布で丁寧に仕立てられた着物とうさぎさんは京都の「弘法さんの縁日」の骨董市で
   見つけた私の「宝物」です。
   
   「お雛様」の日にだけ登場する彼女達。
   今年は「主役」という立場上、出番が多いことを知っているような様子。
   ちゃんと、「心」があるんだ・・なぁんて、ニヤニヤしてしまいました。

          


              


   今年初めての料理教室は昨日、1月14日。
   部屋の飾りは2月の「節分」を少し取り入れてお迎え致しました


     


   「節分」の「室礼」については、次回にゆっくりとおしゃべりさせて頂きます。

 1月の教室のレシピは、千穂さんのお料理本から5品をご紹介致します。

              
             ブロッコリーのポタージュ                   オレンジサラダ「レモホン」


              
                クラッシックパエリヤ


              
                フラメンキン                      チョコレートムース

   昨日の生徒さん達は大満足
   全員の方がすでに本を購入済みでしたので、尚更盛り上がって嬉しそうでした。
   家庭で本格的なスペインの味が楽しめる・・それって必ず「文化」が知りたくなります。
   異国の「文化」を受け止められる豊かさは、必ず自国の素晴らしさを認識できるようになります。
   「食文化」は生活の源なんですよね
   
   「料理」を楽しむということは、「家庭円満」の秘訣。
   視覚で美しいと感じるお料理は、テーブルセッティングも含めての美しさ。
   そんな心遣いに心が癒されます。
   「美味しい!」という言葉から会話も弾みます。
   笑顔で食卓を囲む温かさは「幸福」のオーラが家中を包み込みますよね

   是非、皆様も一週間に一度はテーブルセッティングに心配りをされて 愛情たっぷりな手料理で
   優雅で幸せな「食卓」を囲んでみてください。
   これは人間だけに神様が贈って下さった素敵なプレゼントです

          
         いいなぁ~レオも一緒に食卓を囲みたいよ・・。今度は絶対に人間に生まれる
 

         

明けましておめでとうございます。

2011-01-04 22:02:03 | 美しい生活
  初春のお慶びを申し上げます。

 一月も4日が過ぎ、もうお仕事初めの方も多い事と思います。
 日本のお正月は静かに、除夜の鐘の音と共に明けていく。
 ご近所の神社でまずは手を合わせ、一年間の感謝と来るべき一年間の無事を祈る。
 この「粛々」とした「祝いの佇まい」が私は大好きです。



          
       <室礼三千>教室の室礼 ブックマークからHPをご覧下さい。
 
 両親が健在の頃は、28日に餅つきをして30日にお正月の準備をしていました。
 仕事から帰って来て、夕飯を食べてからの餅つき。
 父の「几帳面さ」VS母の「曖昧さ」のバトルで一年の〆となりました。
 毎年、この日が私も妹も本当に憂鬱で仕方がありませんでしたが、搗き立ての柔らかなお餅を
 味見出来るのが楽しみでもありました。

 1998年のお正月、注文した鏡餅を見ながら父は「又、作れたらいいけどな・・。」と申しておりましたが
 その年の3月30日に母は天国へ旅立ちました。
 もう、自宅で餅つきをしなくなってから10年以上の歳月が流れてしまいました。

      
    <室礼で習った鏡餅>                                                                <竈の神様>

 お正月は元来、年神様を迎えて旧年の実りと平穏に感謝し、新年の豊穣と平安を祈念する行事でした。
 「でした。」・・と過去形にするのは少し寂しいですが、現在はあまりそのようには伝えられていませんよね。
 でも、今こそ正月のお祝いの「意味」を考えても良いのでは・・。
 ここ数年の不景気には、この古来からの正月の在り方を心に秘めることで「再生」が出来るような気が致します。

 お正月の「鏡餅」は神へのお供え物であり、ご神体そのものと考えられていました。
 神へお供えする食事は御節料理、神から分け与えられる「魂」がお年玉です。
 門松は神の依代、しめ縄飾りは災いが家の中に入らないようにする為の結界を表します。
 
 ウフっ何てロマンティックなんでしょう

 「日本の美しさ」はこうした一つ一つの「想い」で裏づけされているのです。
 お正月には「鏡餅」を飾りましょう
 だって、お餅には稲の霊が宿り食べると生命力が与えられるハレの日の食物ですもの。
 家の中心に飾ることで、繁栄と健康を祈ることが出来ます。

 

      
     <古い留袖を暖簾にしたもの>
      我が家の玄関の正面では、この暖簾の松と鶴がお正月にはお客様をお迎え致します。 

 松には神様が降りてきますように。南天は難が転じて福が訪れますように。
 そして、柳に紅白のお餅を沢山つけて一年間の豊作を祈る。
 語呂合わせのようなお節料理も含めて、「子々孫々」と受け継がせたい「愛情」の想いが込められている事を知ると、
 大晦日から元旦は家族と共に「感謝」の想いで過ごしたいと思いますよね

 「日々」が何らかの「縁」で成り立っています。
 私のように商売をしていますと、それは心からの実感。
 毎日が「新しい事との出逢い」・・又そうでありたい、と私は願っています。
 今年の年賀状には「我逢人」(がほうじん)と書きました。人と人との出逢いの尊さを三文字で表した禅語です。
 曹洞宗開祖の道元様が、中国で念願の師に出会った時を「まのあたり先師をみる。これ、人に逢ふなり。」という
 言葉にしたそうです。
 どんな出逢い方でも、それが人との出逢いだけではなく「物」や「文化」や「場所」だとしても
 必ず何かを「心」の糧として生み出すのでは・・と、この言葉に出逢って感じ入りました。
 「出逢いこそ人生の命」・・皆様との出逢いが私の人生の一端を担って下さっている・・そんな「感謝」を込めた
 私の一年の始まりとなりました
 
 
             
          自宅のお正月室礼                                     SHOPのお正月
                                                    今年は梅・松・柳に紅白のお餅を付けて
                                                とってもシンプルですけど梅のつぼみが咲くと雪化粧のよう。