Grazie mille!

美しさは日々の小さな積み重ねから。

聖なる日

2010-12-25 19:30:48 | 日記
昨日のイブは優しい一日で過ごされましたか?
とっても寒くて、素敵なイブの日でしたね
私は「キンキン」と冷たい冬が好きです。
北海道生まれだからでしょうか・・?寒くないと 気持ちが引き締まらないのです。
ウフフ 元来怠け者ですから。

            函館 トラピスト修道院


昨日はヘンデルの「メサイヤ」を全曲聴いていました。
高校生の時、「聖歌隊」だったのでこの曲はクリスマスの定番だったこともあり つい鼻歌交じりで
聴いてしまう曲です。
今日はバッハ。「マタイ受難曲」全曲聴いていました。受難コラールが大好きなのです。
音楽もピッタリ合う時期に聴くと魂に響きます。
「その為に」つくられた想いを受け取れる・・そんな感じがします。
「想い」を受け止める心の在り方を学べるのは 美しい芸術を愛でること。
そう思いますでしょう?
感動した時 必ず「何を思ってこれを作ったのか・・」ということに意識がいきませんか?
そんな事を繰り返しているうちに 人の心の奥にも思いやりがもてる様になる・・と思いますから。

私は「宗教曲」ってそれをするのに一番適しているように思えます。

 高校生の時に頂いたロザリオ                  トラピスチヌ修道院のロザリオ


子供の頃 電柱に「神は愛である。」という貼紙を見てキリスト教に興味を持ちました。
綺麗な言葉・・というのが印象だったのです。
クリスチャンではありませんので プロテスタントでもカトリックでも私には同じです。
日曜学校も通っていましたし、カトリック教会のミサにも出かけます。
私には両方とも教えは只ひとつ。「愛」の宗教なのです。
尊敬している「聖人」はアッシジのフランチェスコ。そして、マザーテレサ。
宗教という壁を乗り越えて 「貧しき人々を愛した方達」です。

「野の花のように美しく咲きなさい。そして人々に愛を与えなさい。」
聖フランチェスコの言葉です。素直に 心に優しく響きます。

「世話をするだけではなく あなたの心を与えなさい」と言ったマザーテレサ。
人間は 考え方ひとつで聖人になれる・・ということを学びます。
・・なかなか、その考え方ひとつが難しい~~のですけれど

でも 時々こんな風にして 心と純粋に向き合って足元を見つめることが出来たら ちょっとの幸せな時間をすごせるのでは。
これが 私の「宗教」と関わっている理由のひとつなのです。


  友人からの贈り物「宝物」      聖フランチェスコの本                 仕事場のバックルーム


優しい気持ちになることを 自分の課題にする為に 
仕事場のバックルームにはマザーテレサと聖フランチェスコを飾っています。
私が一番落ち着く場所。
そこには 母の闘病中の写真も同居させて さながら聖人の仲間入りです。
まぁ いっか もう仏様になってしまったのだから「聖人」に昇格です。
12月25日は母の誕生日。この日に毎年 生きる目的は「愛」を学ぶこと・・
そう 自分に言い聞かせる日でもあります。

参拝「穴八幡宮」

2010-12-23 21:10:44 | 美しい生活
2010年12月22日 午後3時15分 初参拝
 毎年、お札は一年後には新しいお札になります。必ずそれは神棚だったり、
 お不動さんなら お不動さんの場所に鎮座しているのですが・・
 この「一陽来復」のお札だけは いつも毎年 御祭りする場所が違ったのです。
 このお札に関しては 父から何も聞いていませんでしたので 父が亡くなってからは
 暫く 家から姿を消していたのです。
 2年前に友人のお母様から暮に送られてきて 初めて「一陽来復」のお守りのことを理解したのです。
 あまりの驚きに・・暫く呆然とお守りをながめてしまい動くことも話すことも出来ませんでした。
 というのも、そのお守りの話しを友人も友人のお母様も知りませんでしたから。
 「ご縁」ってこういう事なのね・・。と、父の信心に心から感謝したのです。
 

<穴八幡宮 社殿>
あまりの混雑に 携帯でやっと撮影


 このお守りが毎年場所変えをするのは 新年明けての一年間の「恵方」の方に向けて御祭りするという事でした。
 「恵方」の方角へお守りを向けることで 新しくよみがえる力、どんな困難が起きたとしても
 それに打ち勝つ力を願う・・。というか授けてくれるお守りなんですね。
 両親が居ない私に 友人のお母様がきっと その「想い」を贈ってくれたんだな・・と心から感謝しています。
 
 「室礼」の冬至のお稽古でも 「一陽来復」のお守りと対面
 思わず 涙がこぼれそうになりました。
 知りたいことを このような「ご縁」つづきできちんと教えて頂けることを偶然と思わず
 「守られている」「生かされている」と そう実感致しました。

 何十年振りの「高田馬場」。随分と変わりましたけれど 久しぶりに「学生の街」の空気は懐かしい気持ちになりました。
 駅前のバス停には長蛇の列。
 このお守りは冬至の日から節分までの期間のみ。やはり この冬至の日に参拝するのが縁起が良いという事なのでしょうね。
 長蛇の列は毎年の恒例らしく 当たり前のように並んでいる方のお顔は笑顔でした。

 バスを降りて 参道を歩きながら 毎年この道を「商売繁盛・家内安全」を願って歩いた父の姿を想い
 思わず涙がこぼれそうになり 「年をとったものだ・・」と自己嫌悪
 でも 父と歩いているようで とっても幸せな気持ちになりました。
 「命」の繋がりを 歩いているこの足から 風景を眺めているこの目から 参拝者の声を聞いている耳から 感じました。

 父が残してくれた大きな「愛」の形に思えます。 

                    
                    
                    早稲田古書通りの古本屋さんで見つけた本
                   

 お札を頂いて 大好きな「古本屋」さん巡りを。
 何と 2005年に「ガレ」の展覧会での記念本との出会い
 忙しくて見逃した展覧会でしたので 嬉しい出会いでした。
 それともう1冊はこれも1992年の展覧会の本。「ボヘミアガラス」展 これも見逃したものでした。
 驚きました。あるんだよね~こんなこと。
 お札と一緒に 大事に抱えて帰ってきました。 

                   

 そして 妹が冬至に食す「いとこ煮」を母の味で再現
 今度は 姪が私に代わって白玉をリクエスト。
 姪自身が白玉を作ってくれて 美味しく頂きました。

 あ~~ 何て幸せな一日だったんだろう・・。
 ウフっ

冬至

2010-12-20 17:33:12 | 美しい生活
12月22日は「冬至」です。
一年で一番昼が短く 夜の長い日。
私のとても好きな日です。

子供の頃は 母の作る南瓜のおしるこが食べられるので嬉しかった
おしるこ・・といっても お汁はなくて南瓜を小豆でホクホクに煮て 白玉を入れてくれたものです。
本当は「丸餅」なのですが 私が白玉をリクエストしていました。
喉つまりをしてしまいそうなほど ホクホクで
本当に嬉しくて 待ち遠しかったものです。・・懐かしい~。
当たり前のように 毎年冬至の前後に食べていましたけれど 何故南瓜なのか小豆なのか
そこにはきちんと日本の行事としての意味がある事を知ったのは 随分大人になってからでした。

「陰陽五行説」での「陰極まって 陽に転じる」という言葉には この冬至を境に
太陽の力が少しづつ回復していくおめでたい日とされています。
必ず沈んだ太陽も昇ってくる・・人生の節目の大切さを感じて 勇気を貰います。
こんな自然の流れにも 「感謝」の想いを形にしてきた私達のご先祖さま。
日本人本来の姿をいつも この年中行事や四季折々の行事に見出し温かな想いを頂きます。


          山本三千子先生「室礼三千」教室での冬至の室礼

「日本の美しさ」ってなんでしょう?
日本文化が大好きな私には きりも限りも無く あれもこれも・・と出てしまいますが
「繊細」さ・・この一言につきますよね。
どんなに貧しい生活をしていても 生かされている事への「感謝」の想いを必ず「家」の文化として伝え、行ってきました。
この日本の行事は 「生きていく」為の知恵だったのだと思います。
世界一美しい知恵の形です


        
   山本先生の教室でのお稽古風景                         お稽古終了後のお菓子「柚子饅頭」とほうじ茶
  

           我が家の冬至の室礼          
  

母が他界したのは1998年65歳でした。
ハッ・・と気が付くと 何も知らないことに愕然としました。
着物も自分で着られない始末。焦りました(笑)
「ご縁」ってあるものですね。引き寄せられるように 必要な情報が目の前に提示されます。
着付けも「無料講習会」という ありがたい「ご縁」で無事完了。
何とか 一人で着られるようになりました。
そして 山本先生の教室の情報も 普段は殆ど待合室で雑誌を見ることがないのに・・
これまた引き寄せられるように パラパラとめくって出会ってしまったのでした。
母が 「仕事ばかりしてないで たまには息抜き」と 囁いているような出会いでした。

当たり前に「家」の中で行われている様々な「こと」。
そこには とっても素晴らしい「美しい知恵」が満載なのです。
日本女性は それを伝えていくことが「使命」だと 私は日々思って過ごしております
毎月 月毎の「家のお飾り」を用意したり 片付けたり・・
そんな仕草は 「丁寧」に生きる大切さを教えてくれます。そして それは人間関係さえもきちんと調和させてくれるのです。


是非 このブログを見て下さった方は山本三千子先生著「暮らしの室礼十二ヶ月」をご覧下さい。
美しく優しい日本の風景と出逢えます。

CHRISTMAS CONCERT

2010-12-19 17:24:06 | 美しい生活
Buon Gioruno!

 昨日18日は 恒例のコンサートでした。
 一年間の感謝を込めて クリスマスコンサートを開催致しました。
 クリスマスにしか聴く事のできない・・クリスマスには聴きたい・・そんなプログラムです。
 今年で丸5年。年5回のコンサートも温かなお客様に盛り立てられ こうして続けてこられました。
 私達の小さな「夢」がようやく形になってきたと 心から皆様には感謝しております。
 
 「文化」を愛でる心なくして 「美しい女性の姿」はありえないというのが持論です。
 果てしなく続く小さな私達の「夢」の一端を担ってくれている コンサートの主役には心から感謝しています。



  メゾソプラノの長岡千枝は国立音楽大学声楽科卒業後、ウィーン市立音楽院独唱科、
  リート科、オペラ科を最優秀賞を得て終了。1993年ウィーン・ベルヴェデ-レ声楽コンクールファイナリスト。
  1995年、ヤングプラハ音楽祭に出演。ウィーン楽友協会でR・シュトラウス作曲「夜想曲」を演奏し
  その演奏が認められウィーン市より奨学金を授与される。日墺文化協会フレッシュコンサートオーディションに
  最優秀賞で合格。NHK洋楽オーディション合格。・・と素晴らしいプロフィールを持っています。
  
 人間的な魅力は「思いやる心」を持っていること。
 この一言につきます。


                

                 <伴奏者>の菊池三奈は国立音楽大学器楽学科ピアノ専攻を卒業。
                 現在、後進の指導にあたる傍ら 合唱・声楽等の伴奏を行う。
                 又、国際文化交流団体に勤務しコンクール・演奏会などの業務にも
                 携わっている。クラッシックだけではなく、どのジャンルの音楽も嗜み
                 こよなく音楽を愛し愉しんでいる・・笑顔のとっても素敵な女性です。 
                 彼女の人間的魅力は「支える力」です。
                 どこまでも 「陰の力」に徹する強さは「凜」とした美しさです。
                  
  芸術って何でもそうですけれど 「人間性」があらわれますよね。
  才能って技術だけではない・・ってことを しみじみ感じます。
  目に見えない 不思議なオーラは 「音」に温かなぬくもりを乗せ知らないうちに 頬に涙を誘います。
  いつも決まってそうなんですけれど 目を閉じて聴いているお客様は感動で泣いていらっしゃいます。
  その瞬間 「浄化」されている不思議な瞬間を感じるのです。
  二人の「信頼」し合う心が「音の神様」を引き寄せているように感じます。

  自分の身体をつかって 感動を伝えられる・・って素敵です。
  そんな「機会」を提供させてもらえる自分は 本当に幸せ者です
  
                            お客様からのご要望で始まった料理教室とのコラボレーション。
                            お食事を愉しむこと、お洒落を愉しむこと、そして「芸術を嗜むこと」
                            全てが私共の「スタイル」だと言って下さる。
                            しみじみと 「宝物」を頂いていると感謝の想いがこみ上げて参ります。

                           
   

    

私の美しい友人

2010-12-14 14:31:30 | 美しい生活
Hola!

 何だか気忙しかったこの数週間。
 ふと思い返しても 何がそんなに忙しかったのか見当がつきません
 やっと 落ち着いてパソコンにむかえます。

 素敵な本の写真で驚きましたでしょう?
 スペイン在住の美しい友人が この度スペインの家庭料理を紹介した本を出しました
 アマゾンでも購入できますので 是非 お買い上げ下さいまし。\1470(税込)

  

年に2回ほどご主人と帰国されるchihoさんは 前橋のパワジオ倶楽部というお店のプロデュースをしていますが
スペイン文化やヨーロッパの伝統的な手仕事などの紹介、文化交流の為のテレビ企画・執筆などを主な活動としています。
努力家で誠実な人柄の彼女の文章力は大変優れていて ひとつひとつの文字には人格を感じます。
スペイン人のご主人お墨付きの語学力は優秀な交渉力を持ち アンティークshopではとても良いお買い物をさせてもらいました

日本での生活をすでに上回ってしまった欧州での生活。
25年間の積み重ねてきた感性は まさに 「美しい」という言葉がピッタリです。
「歴史」に深い愛情を持ち そしてその長い年月の育みに心から「尊敬」の念を持つ。
まるで容姿から溢れ出る空気は さながら欧州の貴族の風格。
でも 内面に流れている姿勢は 「日本女性」の凛とした美しさを持ちます。
本当に素敵な女性です。

つい先日 「パワジオ倶楽部」でchihoさんのイベントがありました。
「パエリヤ」の講習会ウフフ・・本当に美味しかった

       
  
パエリヤのだし汁の残骸                                   出来上がったパエリヤに新聞をかけて蒸す
これを 見ているだけで美味しいのが伝わるでしょう? 


                   
                       はい パエリヤの完成

  このパエリヤも勿論 料理本に掲載されています。
  chihoさんの料理本はスペインの文化も同時に楽しめます。
  テーブルコーディネート・食器・食材の文化など 美しい写真も満載

  何より chihoさんをスペインで支えてきたご主人の愛情とファミリーの温かさが伝わってくる 美しい本です。
  私は 毎日この本を開いては幸せを感じています

    Gracias!chiho


Christmas Menu

2010-12-04 14:12:55 | La Cucina AVANTI 料理教室
Buon gioruno!

ようこそAVANTIへ


今年も終盤を迎えましたね。
      
      何だかんだと 何故か毎年忙しい年末。
      気忙しい・・と言った方が良いですよね。
      皆様は如何お過ごしでしょうか?

      12月の料理教室のテーマは「ホームパーティーしましょっ
      手軽にチャチャッと出来て見栄えが良く、作っていて楽しい料理をご提案しています

      MENUはサーモンとアボガドのカルパッチョ、ラザニア、ローストビーフ、
      そしてデザートに雪の結晶のオレンジケーキです。
      このケーキはかなり日持ちがしますので、欧州などではイブから新年の15日位迄
      子供たちが喜んで食べるようです。
       
      

     12月一番目のお教室の様子。小学生のお子様がいらっしゃるお母様のクラスです。
     時折、「へぇ~、そうなんだ・・。」とかつぶやく声が聞こえたり、「美味しそう!」とか言って笑い声が絶えません
     「お料理を習得しに来ているのか、ランチをしに来ているのか分からないの」と仰っています。

     「楽しく、美味しく、幸せに」が料理の三大定義です。
     講習会の間中ず~とそんな事を感じる料理教室があっても良いですよね
     まずは、料理を作る方が幸せな気持ちでお食事をして頂くことが大切ですもん。
     終了後のお食事の様子を見ていると、そんなことをふと思いました。
        
               
                  ローストビーフの完成です。
                  赤ワインでゆっくり味わいたいですね


               
                  お子様とご一緒に飾りつけをすると、とっても幸せな気分になります
                  「お母さんの手は魔法使い」って感じた女の子は、必ず幸せになります。
                  だって、自分もきっと同じように「手」をかけて幸せを紡ぎますから

「料理教室」は1ヶ月1回の単発です。お試しで1回参加してみたい方は
お気軽にご連絡を下さい。お待ちしております。
 027-233-1656/027-235-6711 山下迄